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いじめ予防、親にできることをひとつずつ

先日、小〜中学生を持つ保護者を対象にした『いじめの早期発見と未然防止』についての講演を聞く機会に恵まれました。

30分と短い時間でしたが、先生は臨床心理学がご専門でスクールカウンセラーもなさっており、かなり現実的な内容でした。

いじめが起きてしまう背景、いじめに対する親の心理、それをふまえて親が出来ることというのが大きな柱でした。

その中で印象的だったのは『親だからこそ出来ることは、自分が直接子どもに関わることばかりではない、社会を作ることでいじめを予防する』ということ。

そして、多様性を認めない社会や『自分(または我が子)は関係ない』という気持ちがいじめの起きる社会を作り出していることを保護者全員が自覚するということ。

具体的にできることとして

【学校を支える】
・先生にこまめに声をかけ、保護者に出来ることがないかを聞く。
・適切な指導がなされた時にお礼を伝える。
・いじめ予防プログラムに自分たちも積極的にアイディアを提案する。
・学校を訪れた際には児童生徒の様子をさりげなく観察する。
『先生と親は仲良く繋がっているよ』というメッセージを子供たちに送るということですね。

【保護者同士支える】
・保護者同士が知り合う行事(懇談会など)で、子どもの揉め事について積極的に話題にする。
・トラブルの当事者以外の保護者も一緒に話し合いに加わり各自ができることをする。
・ママグループを意識的に混ぜることで、いじめが起きてしまったときの心構えを共有し合う。


という、本当に一人一人が心がければ今すぐにでも取りかかれることばかりです。

人間が集団で生きていく以上、いじめを含むトラブルが起きてしまうのは避けられない現実だと思います。

そのトラブルを小さな芽のうちに摘むためには親同士が良好な関係を築くことが大事だなあというのは、私も日頃から痛感しています。

そのためには、親自身が互いの価値観や環境の違いに想像力を働かせることが大切だと思うのですが、ここがやはり難しいところ。

自分一人が心がけても無力なわけで、同じような価値観を持った保護者とはその気持ちを共有できても、そんなことは全く興味ないわ(っていうかベクトルが全く逆の場合もあります….)という保護者とはそもそも接点を持つ機会がないわけですよ。

学校に協力的でなく先生の悪口ばかり言っている親に限って、子どもにトラブルがあると学校(先生)に文句を言うケースが多いのも残念なことです。

トラブルは学校で起きることがほとんどかもしれませんが、学校にばかり対応を求めるのは無理。先生方は常に子供たちを見ていることはできないし、それをしてしまったら『監視』になり息苦しい学校になってしまいます。

結果がすぐに目に見えないのでおろそかにしがちですが、たとえ遠回りでも、保護者ひとりひとりが学校や地域の空気をよくすることを心がけることが一番の近道なのではないかと思っています。