読売新聞のweb版にこのような記事を見つけました。
おにぎり早食い競争で死亡、喉に詰まらせ3日後
滋賀県彦根市のJA東びわこが同市内で13日に開いた「おにぎりの早食い競争」で、同県甲良町の男性(28)が、おにぎりを喉に詰まらせて救急搬送され、3日後に死亡していたことがわかった。
JA東びわこによると、早食い競争は近江米など地元農産物をPRする「第20回ふれあいフェスティバル」のイベントの一つ。15人が参加し、用意された5個を3分以内にどれだけ食べられるかを競った。
男性が5個目を食べたところで苦しそうな様子を見せたため、職員が119番。偶然居合わせた医師や看護師が救護したが、16日に搬送先の病院で死亡した。
JA東びわこは「喉に詰まらないようお茶を用意するなど、安全には配慮していた」と説明。「事故を大変重く受け止め、二度と起きないよう努めたい」としている。YOMIURI ONLINE 2016.11.22
食べ物系の催しでよく見かける『早食い』『大食い』を競うイベント。
なんだか卑しい感じがして前々から嫌だな〜と思っていました。食べ物を粗末にしているような気がするというか…。大切に作った商品や手をかけた料理を、味わいもせずただただ口に詰め込むだけなんて作り手にしてみたら悲しくありませんか?
飽食で食品ロスが問題になっている現在の日本をよく表していると思うのですが、もしかしたら昭和の食料事情が悪い頃に『早く沢山食べる』ことがヨシとされていたからその名残とか?
だとしても『ゆっくり良く噛んで腹八分目』な食べ方が推進されている昨今にはあまりにもそぐわないと思います。
この新聞記事の件ではJAが主催していたようですが、食のPRイベントとしてはあまりにも悲しいことです。この手の競争は、レシピ紹介&その試食コンテストなどと違い事前の準備や予算があまりかからないのでお手軽なのでしょうね。
テレビのバラエティー番組などタレントさんがウケねらいでやるのを見れば、こどもたちも疑問を持たないですしね。
そろそろこのような『早食い』『大食い』を競うイベントは辞めようよ!と声を大にして言いたいです。