『双子コーデ』。
本当の双子ちゃんがお揃いの格好をしていたり、若いママと娘ちゃんがお揃いのファッションをしているのは可愛らしくて思わずニッコリしちゃいます。
今日はそういう微笑ましい話ではなくて、年頃の女の子たちの仲良し確認用踏絵となっている『お揃い圧力』の話です。
テイストが似ている、とか流行のファッションしていたら同じものになっちゃった、とかじゃなくて意図的にお揃いアイテムを身につけている女の子たち。
洋服、バッグ、靴、アクセサリー。さらに髪型やメイクまで何をどうお揃いにするのかはマチマチですが、その子に似合うとか似合わないとかは関係なし。
小学生くらいから20代くらいまで年齢層はかなり広くて低年齢層だと何から何までそっくり同じ。
お姉さんになると色や着こなしをちょっと変えてみる工夫も見られますが、写真のポーズも含めて『私達仲良し♪』な雰囲気を演出するのが重要。
中高生女子にとって、しかもインスタをやっている子とお出かけするには避けて通れないのだと最近知りました。
若い子の流行ですからオバチャンが口出すこともないのでしょうが、ちょっと一言いわせて下さい。
全員がそうしたくて皆の気に入ったアイテムでやる分にはいいけれど、趣味に合わないものを身につけさせられる側にとってはたまったものじゃない。
自分達が持っている物の中から示し合わせてコーディネイトするならまだしも、お出掛けに合わせて上から下まで新規購入だなんて。
我家でも子どもが友達と出かける度に受ける『お揃い圧力』に辟易しているのです。
今までもショッピングモールや映画に出かけると数百円のアクセサリーなどをお揃い購入していたようですが、お小遣いの範囲でなんとか自分で折り合いをつけていた下の子。
今回は某テーマパークに行くというのでお揃いのキャラクター柄スウェットと黒のスキニーパンツ指定。
普段からお揃いコーデには否定的な気持ちを伝えていたようですが、どうも避けては通れない関門のようです。
共同購入されたスウェットに愕然…、これに数千円か…。
スキニーパンツも前々からサイズ感やシルエットにこだわって好みの物に出会えずいたのが合わないサイズを仕方なく買うハメに。これまた数千円。
春休みに仲良しの子と行くテーマパークに大喜びして、お気に入りの服の中からあれこれコーディネイトしていたのに『コンナカッコウデイクナンテ….』と直前になってテンション下がりまくり。
お洋服だって靴だって欲しい物は山ほどあってもそう易々とは買ってもらえないのに、どうして気に入らないものにお金を使わなくちゃいけないのと悲しそうな顔をしている我が子を見ていたら、こっちまで悲しくなってきてしまいました。
「靴までお揃いになるところだったんだよ。そんな歩きにくい靴なんてイヤだからそこだけはなんとかやめてもらったけど」とスニーカーへのこだわりだけは押し通せたようですが、当日のパーク内でもカチューシャやチケットホルダーなど完全お揃い購入。
「本当は◯◯(キャラクター)のほうが欲しかったんだけどさ…」と。うーん確かにあなたはこのキャラじゃないよね…というお買い物状況。
世の中の見知らぬ人に『仲良し感』をSNSで発信するために、目の前の友達にこんな思いをさせていることにその子たちは気が付いていないんでしょうね。
帰宅後に「楽しかったよ〜、欲しかったコレとコレ買えた!!絶対に欲しかったんだよね〜♪」と楽しそうにお土産を広げる姿を見てとりあえずホッとはしましたが、数万円の授業料を払って『友達って?仲良しって?』と親の方も考えさせられる一件となりました。