久々に『わらづと』に入った納豆を食べました。
近所のお米農家の組合が納豆用の藁を提供している御縁でいただいたもの。
いただいた商品はこちらの1本入の商品。
お、大豆も茨城県産だね。からしとタレも添付されていて、内容量はプラ容器入の2個分くらい入っていましたよ。
納豆のお膝元とはいえ日頃食べているのは発泡スチロールの容器に入った3個パック品ばかり。
久々に食べてみてその美味しさにビックリしてしまいました。
納豆嫌いの人が嫌がるあのニオイがほとんどしないの。それどころか乾燥した藁の香ばしさが感じられるほど。
ほっくりした歯ごたえに大豆の味もしっかりしていて、普段食べているパック入の納豆とは全くの別物です。
最近では高速道路のサービスエリアなどでお土産用に販売されているのは見かけても、スーパー等ではあまり見かけません。
藁に直接蒸した大豆を入れて発酵させるので手間がかかるし、そもそも最近は藁苞(わらづと)用の長い藁が手に入りにくいのだそうです。
このままでは水戸名産のわらづと納豆が生産できなくなってしまう!ということで、近所の組合さんがこの藁の確保を請け負うことになったのだそう。
コンバインでの稲刈りでは刈るそばから藁が粉々に裁断されるのが一般的。
藁の確保用には専用のカッターをコンバインに取付け、刈り取ったものは濡らさないようすぐにハウスに取り込み乾燥させる必要があるとのこと。
乾かした藁は加工を担当している事業所で長さを切りそろえ上下を縛り、容器状にする工程を経て納豆会社に納められます。
藁を束ねて衛生面に配慮しながら乾燥させたり、長さを揃えて容器状に加工する工程は基本的に全て手作業。なんと手間がかかるのでしょう。
それでもこの味がなくなってしまうとしたら本当に残念。
『納豆は臭いからキライ』という人にこそ是非味わってみていただきたいです。
ちなみにこの名産品、市内の小学生にはお馴染み『水戸郷土かるた』の札にもなっています。