今学期2回目の読み聞かせ当番は、入学して間もない1年生のクラス。
今の時期の1年生ってどのくらいお話に集中してくれるのかしら?
ちょっと想像がつかなかったので、ストーリー性のあまりないものを選んでみました。
見開き単位でひとまとまりになっているような、集中力がとぎれとぎれでもその子なりのタイミングや理解のスピードで楽しめそうなもの…と思いながら選んでみました。
ひとつめはこちら
『あ』から順番にその文字ではじまる食材やお料理がリズミカルに登場。
あいすくりーむ
あさから
あくび
いきなり
いばる
いなりずし
…..
という調子で『わ』まで。
けっこうナンセンスだったりシュールだったりという場面がたくさんあり、子供たちには大ウケでした。
全部で47ページとページ数こそ多いのですが、50音の文字を思い浮かべながら次のページを待つワクワク感と勢いのある絵、テンポの良いセンテンスが相まって飽きるどころかどんどん盛り上がっていきます。
読み終わったらすかさず男の子が『ケチャップのところ、おもしろかったー!!!!』と絶叫してくれました。
こういう反応は一年生ならでは。本当に楽しいです。
もう一冊は、子どもたちの大好きなこの虫の本。
男の子のダンゴムシが話しかけるスタイルで、その生態が説明されていきます。『説明』という感じを全く与えないのに、過不足なくわかりやすい言葉で丁寧に語られていくのが素晴らしい。
和紙をちぎったり紙を切ったりして作られたイラストも、はっきりと見やすくしかも正確に描かれていてさすが『かがくのとも』だなあと改めて感心させられました。
本の表紙を見ただけで『それ知ってるー!』『幼稚園で読んでもらったー!』とたくさんの声があがるほどの人気ぶりも納得です。
今回、もう一冊読む時間があったら…と3冊目を用意しておいたのがこちら。
見開き毎にさまざまな大人が登場するのですが、かならず次のページで『もとこども』と。昔大工だったおじいちゃんや、学校の先生をしている私のママ。みんな『こども』だった。どんな『こども』だったかも描かれているのがミソというばミソ。
残念ながら時間切れで今回は見送りましたが機会があれば読んでみたいです。
絵本ナビの特設ページに、作者の富安陽子さんと絵を描いたいとうひろしさんの対談インタビューがありました。原画の写真も見られるようになっています。
そして、よみきかせ候補としてメモしておいたこちらの本を図書館でかりてみました。
内容はとってもよかったのですが、ジョン・バーニンガムさんの絵ということでちょっと繊細過ぎかなあと思い今回はパスしました。
今回当番となったクラスは人数が多めなので、離れた場所からでもハッキリと見えることも課題だったのです。サイズが大きいのでそれほど気にしなくてもよかったかもしれませんが、機会があったら少人数のクラスで読んでみようかと思います。