認定司書というのは
日本図書館協会が公共図書館の経営の中核を担いうる専門的職員として認定した司書。
認定にあたっては,その要件を示した上で申請者を募り,審査会のもとで総合的な審査を行い,理事会の議を経て決定される。
有効期間は10年間であり,認定司書であり続けるためには認定更新の審査を受ける必要がある。
司書全体の研鑽努力を奨励するとともに,司書職のキャリア形成及び社会的認知の向上に資することを目的としている
司書として経験を積んだ方が日本図書館協会へ申請し、審査を通過した上で認定されたスペシャリストということですね。
サイト内の認定司書への道というコーナーを読むと、申請には論文提出も必要なようです。
日本図書館協会のwebサイトには名前と所属先が書かれた名簿が掲載されています。
2018年4月1日現在で150人程。茨城県では1人だけでした。
この本では12人の認定司書さん達が、それぞれどのような思いで仕事をなさっているかを記しています。
公共図書館で働く方ばかりですが、正規職員だけでなく非正規職員の方も大勢いらっしゃるようです。
司書としての熱い思いはもちろんのこと不安や戸惑いも包み隠さず書かれていて、こんなにキャリアを積んだバリバリの方でもいろいろと悩みながらやっているんだなあと感じました。
むしろ経験を積む程、課題の多さに気が付くということでしょうか。
第3章で、各人のおすすめ本が紹介されているのが面白かったです。
文芸書だけでなく図鑑や理学系読み物などがとりあげられていて、司書というのは単なる読書好きではないのだということを再認識させられました。
その中でも是非読んでみたいと思ったものをメモしておきます。