NHK『あさイチ』に元厚生労働省事務次官の村木厚子さんが出演したことを先日書きました。
『あさイチ』毎週金曜日のトークコーナーは時間がたっぷりと用意されていて、その生い立ちから現在の活躍ぶりなどゲストの様々な面を知ることができるので、毎週楽しみにしています。
出演者は俳優や歌手などの芸能人・作家・アーティストなどがほとんど。芸能界と無縁だけれど社会的認知度の高い方が登場することもたまにあるけれど、村木さんの登場はちょっと新鮮な印象でした。
そしたらその日の内にデジタル朝日でこんな記事が。(記事提供は日刊スポーツ)。
ちょっと長いですがまったくそのとおり!と思ったので引用します。
茂木氏、村木氏出演NHKに「珍しくグッドジョブ」
脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、NHKの情報番組を「自局の番宣がらみか、『芸能村』の内輪話しかしない」とこき下ろした。
茂木氏は18日、ツイッターで「NHKあさイチ、村木厚子さんが出ているとトレンドで知る。<珍しく>グッドジョブ!」と、同日放送の「あさイチ」に郵便不正事件で誤認逮捕された厚生労働省の村木厚子元局長が出演したことに反応し、「いつもは、自局の番宣がらみか、『芸能村』の内輪話しかしないのに(笑)」とチクリ。「このような社会性のあるキャスティングを少なくとも30%くらいにしたら、NHKの評価も上がると思うよ」と私見を述べた。
続けて茂木氏は「まあ、『芸能村の内輪話』感は、『ごごナマ』の方がひどいかも(笑)」と、平日午後に生放送されている同局の情報番組に言及し、「その時間帯に見ている方はそういうのが好きだ、とNHKが勝手に決めつけているのならば、視聴者をバカにしている」と批判。「もっと社会性のある、世界に開かれたネタを見たいひと、その時間にテレビを観ている人の間にもたくさんいる」とつづった。
茂木氏は同局の報道番組についても、6日にツイッターで「NHKニュース7、今夜も救いようがない。国際性なし、批評性なし、編集ぬるい、ジャーナリストとしてのスタンスゼロ。特に昔に比べて劣化しているというわけではなくて、こちらの眼が、さまざまな諸国のニュースを見ることで肥えてしまっているから。NHKニュースだけ時間が石器時代で止まっている」と酷評していた。
記事提供:日刊スポーツ:2019年1月18日
情報番組なのでエンタメ系や健康・食・ファッションネタに偏ってしまうのは仕方がないとしても最近のNHKは全体的に番宣色が強すぎるわ。
人気の『チコちゃんに叱られる』では、その人気に便乗してか大河のタイアップ(番宣)になっていたこともありましたね。その回を見たときは正直なところ「そこまでやる?」と思っちゃいました。
それでもまだ『あさイチ』はゲスト中心で丁寧に会話が進むので落ち着いて見ていられるけれど、平日午後の『ごごナマ』になるとゲストの魅力が伝わるインタビューというよりは、クイズ形式や暴露系ネタばかりでMCもはしゃぎ過ぎてて騒々しい。せっかく素敵なゲストが出ていてもつまらなくて消してしまうことが多いです。
前身番組の『スタジオパークからこんにちは』では当初は幅広い分野のゲストが出ていて『徹子の部屋』に近い番組づくりだったはず。
局内のアナウンサーだけでインタビューしていた時代は面白かったなあ。
上田早苗さん、黒田あゆみさん、有働さん、武内陶子さん….。
男性アナと女性アナがテンポよくインタビューしていた印象が強いけれど、たしかアナウンサー1人だけの時期もあったかと。
それがいつの頃からか番宣一色になってしまったのよね。アナウンサーと一緒に芸能人がインタビュアーの位置に座るようになってからよね、茂木さん御指摘の「『芸能村』の内輪話」が多くなったのは。
後継番組として始まった『ごごナマ』は完全に「午後のワイドショー」。
『大人の井戸端』っていうけれど『昼間家にいる人はこういうのが好きなんでしょ?』って思ってるよね。
そういう人もいるけど、そうでない人もいるのよ。
ワイドショー系は民放にまかせて、そういう番組に興味がない人達のニーズを捕まえて欲しいわ。
お金・時間・手間ひまかけたNHKでしかやれないような番組を作って下さい。
バラエティは民放並みで報道系は御用番組ばかりじゃあ受信料払っている意味ないのよ。