図書館には『相互貸借』というサービスがあります。
探している本が自分の住む自治体の図書館に所蔵されていない場合、離れた図書館から取り寄せてくれるサービスです。
ひょんなことから是非読んでみたくなったこちらの本。
『ブルドーザ物語』
ある企業(現在はその社名では存在していない)の社史のような出版物で、発行されたのも50年近く昔のことです。
インターネットで調べてみたところ、北海道の大学図書館と神戸の大学図書館に所蔵しているところまで突き止めることができました。
とはいえそんなに遠くの、しかも大学図書館の資料を借りるというのも何かためらわれて、しばらくその件は放置していたのでした。
ところが先日県立図書館を訪れた折、館内に『相互貸借をご存知ですか?』というような大きなポスターが貼られていたので、やはり相談してみようかな…という気持ちになったのです。
2階のレファレンスカウンターで相談してみたところ、まずは県内のデータを調べて下さったのですがやはり近くの図書館には所蔵がないようでした。
5〜10分程やり取りした後、本のタイトルと著者名を『相互貸借申込書』に記入し、自分で調べて来た結果のプリントアウトをに職員さんに預けて帰ってきました。
するとどうでしょう3〜4日後に図書館から電話があり、用意ができたので一週間以内に受け取りに来て下さいとのこと。
早速県立図書館に向かい、1階の貸出カウンターでその旨を告げると特別な手続きもなく、通常の貸出同様にお借りすることができました。
相互貸借資料に関する注意書きがA5サイズにプリントされ、本にはさんであるだけです。
自館資料の貸出と異なるのは、返却はブックポストを使わずに必ずカウンターで行うことぐらいでしょうか。
手にした本は思いのほか小さく薄いものでしたが、内容は素晴らしいもので『思い切って借りてみてよかった!』と思いました。
発行部数が少なかったり一般に流通しなかったような古い資料が、こんなに手軽にお借りすることができるなんて、本当にありがたく素晴らしいサービスだと思います。