愛読している『ねもねも舎』というピアノ情報ブログでこんな動画が紹介されていました。
ショパンを愛したピアノ ー Akiko’s Piano ー
https://www.youtube.com/watch?v=KtIeo9C8ddU
国内に数台残されている被爆ピアノのうちの1台『明子さんのピアノ』をテーマにした映像作品で、第34回NHK杯全国中学校放送コンテストで最優秀賞を受賞したそうです。
扱っているテーマはもちろん、構成・ナレーション・BGM、どこをとっても本当に良くできています。
BGMにはショパンのピアノ曲が使われているのですが、プロのピアニストが演奏したものを合わせているのではなくて生徒自身が弾いているんです。
その演奏がまた良いんですよ。もちろんプロのような演奏ではないのですが、とても上手。そして映像の雰囲気ととてもよく合っているの。
この演奏は彼女たちにしかできない、きっと。
ピアノへの思い、関係者へのインタビューを経て映像作品にするという過程があったからこその演奏だと思います。
そして演奏会でたまたま広島を訪れていたアルゲリッチ女史が中学校を訪ねそのピアノを弾くという機会を捉えた場面が出てくるのですが、何曲かパラパラ〜っと弾いたあとに『このピアノはショパンが好きみたい』という一言。これにはグッときてしまいました。
この映像を制作した牛田中学校は広島市立ということで普通の公立中学校なんですね。
学校のホームページを見に行ったら、他にも素晴らしい映像作品がぞろぞろと並んでいて、過去にいくつものコンテストで受賞しているようです。
広島市立牛田中学校
きっと先生の指導も素晴らしいのだとは思いますが、それに応えられる生徒さん達も素晴らしい!
公立中学校ですから先生は移動されてしまうことでしょうが、伝統としてこれからも素敵な作品を作っていって欲しいです。