子どもの読書と美智子上皇后【読書メモ】

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橋をかける (文春文庫)

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先日上皇后となられた美智子様がIBBY(国際児童図書評議会)の大会述べられたお言葉と、それぞれをうけての島多代さんのことばが収録されています。
 
 
ひとつは1998年のインドニューデリー大会での基調講演でタイトルは『橋をかける —子ども時代の読書の思い出—』。
 
国際情勢の関係でビデオでの参加となり、収録時間の関係でビデオでは削られた部分があったのを初稿に戻し注釈などを加え書籍化されたものだそうです。
 
 
 
もうひとつはと2002年のスイスバーゼルでのIBBY50周年記念大会でのご挨拶。
『バーゼルより —子どもと本を結ぶ人たちへ—』
 
 
 
↓ 『バーゼルより —子どもと本を結ぶ人たちへ—』はすえもりブックスから単行本でも出版されています。
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単行本では英語の原文も掲載されているのに対し、今回の文庫版では日本語訳のみ掲載というのが唯一残念なところ。
 
とはいえ、バーゼルへ随行された侍従の方の文章があったり、『文庫版によせて』の中では書籍化にあたっての裏話なども掲載されているのでありがたい。
 
 
ひとつめの『橋をかける』では、美智子様ご自身の子ども時代の読書について語る中で、読書についての本質を深く語られています。
 
『論』を述べたりするわけでは全くないの。ただただお小さい頃の思い出を語っているだけ。
 
それでいて子どもへのあたたかな眼差や平和への強い希望、人が本から得るものについてなど、一言一句が読む者の胸に力強く響いてきます。
 
 
特に心に強く残るのが、メッセージ最後のこちらの部分

子供達が,自分の中に,しっかりとした根を持つために
子供達が,喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が,痛みを伴う愛を知るために
そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。

 
 
 
『バーゼルより』では子どもと本をつなぐために地味な活動を続けている人達への感謝と励ましのことば。
 
こちらは英語原文も読んでみましたが、シンプルでとても読みやすく一読の価値があると思いました。
 
 
子どもと読書のことを考える大人には必読の書だと感じます。
 
余談ですが、文庫といってもサイズが文庫本なだけで本の作りとしてはハードカバー。
 
安野光雅さんによる画や手にしっくりくる大きさなど装丁のよさもあり、手元に置いて折りに触れて読み返したい一冊となりました。
 
 
さらに余談ですが、このふたつのお言葉は宮内庁のWEBサイトに掲載されています。
 
【皇后陛下のIBBYにおけるおことばなど】
 ・ 第26回IBBYニューデリー大会基調講演
 ・ 国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば
 ・ 国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば(英文)
 
 
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