先日、下の子が自分の長所について意見を求めてきました。
なんでも翌日1分間スピーチの番にあたっているらしく、先生からお題が出されたとのこと。
オットは『先入観にしばられず、いろいろなことを面白がれるところ』というようなことを言っていました。
私からは『自分で決めたことはキッチリと守ることができる』や『正義感が強くて曲がったことが嫌いなところ』を挙げておきました。
この点については、時と場合によって『頑固で融通が利かない・臨機応変に受け流すことができない』というマイナス面でもあるのですが、自分を甘やかしてテキトーに流してしまうことの多い私にとって、その頑固さは結構うらやましい点でもあるので、やはり長所としてとらえたい思っています。
両親からのこの回答に本人はかなり不満げでした。曰く『わかりにくい』『そんなの長所として友達に理解してもらえないじゃん』。
多分『ピアノを上手に弾ける』とか『いつも家の手伝いをたくさんしている』とか、ひと言で表現できて他人から『へえ〜、偉いねえ〜!』とパッと褒めてもらえるようなことを期待していたのかもしれません。
親にしてみれば、そのような『褒めポイント』ってわりと些末なことで、心のもちようとか何を大切に生きているか、ということの方がよっぽど気になります。
『自分ではどう思うの?』と水を向けたら『分からないから聞いているんでしょ!トーちゃんやカーちゃんは自分でどうなのよ!』とブーメランが帰ってきてしまいました。
それをきっかけに、オット・私・上の子で自分の長所(短所もあるね)は何かということで、話に花が咲きました。
普段イメージは持っていても言葉で説明するのってやはり難しいですね。なかなか良い言葉が見つかりません。
他人と比べての優劣ではないので、自分の性格を客観的に見て、自分自身が気に入っていればそれで良いんですけどね。
その会話の中で、私と上の子は評価ポイントとして『他者との関係の持ち方』が大きなウエイトを占めていることがわかりました。
他人の『え〜!?』な言動もわざわざ指摘するよりは『あ、そういう人なのね』と思ってスルーする方を選ぶ、というところがよく似ているし、これを自分の長所と捉えているところもほぼ同じ。
もちろん自分に直接関わることで『これは我慢できない』と思えばもハッキリ表明しますが、普段の人付き合いでそういうことはほとんどありません。
感覚が合わなければ深く関わらなければ良いだけ。第三者に吹聴して同調を求めることもしません。ギスギスした空気になるよりは、受け流して全体的に気持ちよく和やかである方が、自分自身も気分良くストレスフリーでいられるんです。
こういう態度って『八方美人』でもあるわけで『いつも自分の意見を言わないでへらへら聞いているだけ』と捉える方もいるでしょうから、長所と捉えているのはあくまでも自分だけです。
この点については下の子は全く逆で『受け流す』ことがかなりストレスになるらしい。
『こうあるべき』が強くて熱いタイプな割に友達や先生と摩擦を起こすことが嫌いなので、『カチン!』とくるとことがあると、『ガマン、ガマン』と自分を抑えつつも『受け流す』行為が大きなストレスなってしまう。
当然そのストレスは家で発散されるわけで、私が愚痴の聞き役になることがほとんど。単なる愚痴なんだから口を挟まずに聞けば良いのだと分かってはいても、これが結構ツライのよ。
イライラするのも腹が立つのも分かるけど、他人に対する激しい非難の言葉を聞くのは正直苦手なんです。ついつい『そうはいってもさ〜』と中断したくなる。
そういうお年頃なんだと思ってサンドバッグになるしかないのかしらねえ….。