昨夜は、下の子が郷土自慢についての作文に取り組んでいました。
GW中の宿題、1週間も前に出されていたはずなのに手を付け始まったのが昨日の午後。イヤ〜余裕だね。
私があれこれ口を出すとふて腐れて逆効果なのは目に見えていたので、GW中宿題や勉強のことには触れずずっと黙っていましたよ。
タイムリミットの昨日、午前中はPCに向かってダラダラ、漫画を読みながらゴロゴロ。私が外出してしまった午後になってオットがお尻を叩いたらしく、夕方帰宅してみるとブーブーの顔つきで原稿用紙に向かっています。
私は内心『ほう、もう原稿用紙に清書出来るほど進んだのか』と思ったもののそれには触れず、お土産の柏餅なんぞを家族で食べたら自分のPCに向かいます。
オットと子どもの会話から推測するに、まだテーマも絞れていないのにいきなり原稿用紙に向かっているらしい。指定は400字詰めで4枚。
小学校低学年の頃から、夏休みの度につきっきりで作文の下準備について面倒を見て来たというのに全く効果がなかったのね。
「まずは大きな紙に思いついたキーワードをどんどん書き出してごらん。」
「その単語に『好き』とか『キラキラしてきれい』とか自分の気持ちを表す言葉をお供させてごらん。」
「どうしてそう感じるんだろうね」
などなど、小さなきっかけをもとにしてじっくり自分の気持ちと向かい合うことからはじめると書きたいことが見えて来るんだけどなあ。それが出尽くしたら順番を考えて並べてみるとか繋ぎ言葉で少し長い文章にしてみるとか、そうやって作文してきたじゃん!!
そしてその手順を踏むには半日程度じゃ終わらないってことは何度も経験しているじゃあないか〜!。
原稿用紙に向かって次々短い文章を繋ぎ合わせているようなので、つい『こんなことをこういう風に表現してみればもっと掘り下げて書けるんじゃないか…』と口にしてしまったら、まあふて腐れること…。
「かーちゃん!今度作文書いてみせてよね(怒)!」と憎まれ口を叩きはじめましたよ。
「ブログ書いてます。」と応えたら
「だってお題を出されて強制されるわけじゃないでしょ。コストコであれ買ったこれ買ったとかテキトーなこと書いているだけじゃん。そんなの全然大変じゃない」ときましたよ。まあ言いたいことはわかるけどね。
でもネ、こんな下らない駄文でもネタを探して気持ちを文字にして何度も読み返してと結構大変なんですよ。何の得にもならないし誰から要求されたわけでもない作文に取り組んでいるのは、文章を書くことが難しいからこそやっているんじゃ。
書こうが書くまいが自分の勝手だし、上手でも下手でも何の評価もされない。それでも見ず知らずの誰かが読んでくれていると思えばいい加減なことを書くわけにはいかないの。下手とはいえ、せめて『てにをは』の間違いはないように、誤字脱字をしないようにと気をつけるだけでもエネルギーを使うのよ。
ふわふわした思いを言葉にして誰かに伝わる文章にするというのは本当に難しいんだよ。だからこそトレーニングが必要なの。
人間は言語で思考する動物だから、言葉に鈍感でいることは思考が貧困になるということなんだよ。
だから文字を読んで想像する習慣をつけて欲しいし建設的なお話のできる技術を身につけて欲しい。国語の作文も算数(数学)も理科も、今やっているお勉強は上手に物事を思考出来るようになるための練習なんだよ、ということを分かってほしいのだけどね….。
作文はキライだけどカメラ好き。下の子がキャンプしながら撮ったヤマツツジの写真を拝借。大好きなとーちゃんに知恵を授けられ、なかなかの腕前になりました。