読みかけの分厚い本を抱え、涙ながらにとりかかった感想文の宿題の続きです。
まだ3分の1くらいしか読んでいなかった状態から丸一日かけて読了。ようやく机に向かいだしたのはお盆まっただ中のことでした。
まずは白い紙にただただ文を書き出している様子でした。下書きをこっそり読んで見ると、カタカナオンパレードのあらすじが大部分で、ストーリーを知らない私にはチンプンカンプン。
『(いや、だからさ〜、前にも言ったじゃん。ていうか毎年同じこと言ってるんだからああああ)』と言いそうになるのをまたぐっとこらえましたよ。
今年は最後まで独力でやらせたいと思っていたので、大ざっぱなアドバイスだけであまり細かい内容には触れず本人にまかせていました。
それでもなかなか進まず、机の前で固まっている子の姿に我慢できなくなったオットがとうとうヘルプ体制に。
私が仕事で丸一日家を留守にしていた日曜日にがっつりと取り組んだようです。前夜のうちにプリントアウトして渡しておいた下書き用の原稿用紙。
それに書き込んでみると、出来上がりがかなり冗長になってしまった様子で、夕方帰宅するとウンウンいいながら削ぎ落とす作業中。一旦オットが口を出し始めたことで、本人は混乱気味。指摘されたことは理解できても、『じゃあどうしたらいいの!?』状態。
ちょこっと直しては『これでいいの?』→『いや、もっとさあ….こう(もにょもにょ)』→『どーすればいいかわかんない!(怒泣)』の繰り返し….。
私はとにかく二人の会話を聞かないように聞かないように、じっと我慢で過ごします。
昨日ようやく本番用の原稿用紙に清書したようで、今朝はタイトルをブラッシュアップ。
『〜(本のタイトル)〜を読んで』では長くなりすぎるので、もう少し内容に即した短いタイトルをつけたかったようです。
ようやく提出票まで書き上げ、ふたりとも朝から仲良くお出かけしたので、こっそり読んで見ると、ストーリー書き連ね状態から頑張って練り上げた様子が伝わってきました。
内容の説明は最小限にしながら、印象的なエピソードを自分の感覚で言葉にしていて予想以上の仕上がり。
もっとボキャブラリーがあれば深みが出るのになあとか、欲を言えばキリはありませんが『よくやった!』とほめてあげたいです。
これだけ長い物語のうちの1巻だけを取り上げて、しかも1200字以内にまとめる感想文なんて無謀!と思ったスタートでしたが、ぼんやりとした心の中の印象を俯瞰してひとまとめにし、文字に書き起こす作業という難しい作業の経験はきっと本人の糧になると思います。