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電子書籍とフィジカルブック

青空文庫のおかげで数々の名著を無料で読める世の中になりました。
私もiPad用のkindleアプリに何冊か入れてあります
夏目漱石とか宮沢賢治とか何十年も前に読んだきりの作品、買うほどではないけどちらっと見てみたいもの、いつか読むつもりでとりあえず手元におきたいものなど気軽にダウンロードできて大変ありがたいです。

が、しかし。なぜかあまり手にとらない…。何故なんでしょう。
紙の本(フィジカルブックというらしいですね)はそこら辺にあれば、何となく隙間時間に手にとってパラパラと読むけれど、わざわざタブレットを手にとらないんですよね。仮に読み出してもあまり入り込めないですぐに放り出してしまう始末だし。

世の中には『もう紙の本は入らない。何冊でも毎日持ち歩いて好きな場所で好きな時に読めてこれほど便利なものはない』とおっしゃる方もいるのに、どうも私の中にはなかなか電子書籍文化が根付かないようです。

値段も安いし思いついたらすぐに手に入るので、出来ることなら電子書籍をどんどん活用してみたいのですが、今の利用状況から考えると、今後電子書籍を購入しても銭失いになってしまいそうです(無料のものはお金は失いませんが、読めもしないのにダウンロードするのは心苦しい)。


というわけで、活用できていない理由を思いつくままに書いてみました。

1.基本的に家にいるので持ち歩きの利便性はあまり必要でない。
2.自分は紙の手触りや本の大きさ、厚さ、重さを含めて『本』だと認識しているのではないか?
3.紙の本の場合、なんとなく本を手にとったらパラリとワンアクションで中身にアクセスできるのに対して、電子書籍の場合『iPadを起動(スリープ解除) → kindleアプリを起動 → 読みたい本を選択 → 前回読んだところを開く 』というように、目的意識をもっていくつかの段階を踏む必要がり、読み出すまでのハードルが思ったより高い。
4.画面がくっきりしすぎているので、目や脳への刺激が強い。
5.紙をぱらぱらめくる触感が欲しい(これは2.と同類か?)。

すぐに思いつくのはこのくらいでしょうか。

もうひとつ思うことは、仮にテレビのような大きなモニターが使えたとしても電子書籍で絵本のよみきかせをする気にはならないよねえ…ということ。

一方、最近では公共図書館でも電子書籍の取扱が増えているようで、図書館まで出向く必要なく貸し出しサービスを受けられたり、読み上げ機能が使えたりと、電子書籍ならではの優れた面も多いに利用したいところ。

結局どちらが良いとか悪いとかではないんですよね。
ただ私にとって紙の本の存在は今のところ不可欠なので、紙の本の出版が衰退しないことを祈るばかりです。

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