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『学校が死ぬほどつらい子は、図書館へ』

夏休みも残りわずか。

宿題が終わった子も最後の追い込みに半べそかいている子も、そろそろ2学期が始まりますね。
憂鬱な気分で過ごしている子も多いはず。そんな時期に話題になっているというこのツイート。

〈鎌倉市図書館のツイート〉

鎌倉市図書館 @kamakura_tosyok

もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。

図書館はひとりでいることが苦痛ではありません。
ひとり静かに本を読んだり、ぼ〜っと考え事をしたり、むしろひとりでいるための場所ですから大勢の中で自分の居場所を見つけられないとき、安心して時間を過ごせる場所だと思います。

自殺をするほど辛かったら逃げておいでという言葉に救われている子供たち、きっと多いことと思います。
たとえ実際に行くことはなくても『逃げる場所がある。』と思うだけでも心強いかもしれません。

ところが残念なことに、私の住む自治体では公共図書館に徒歩で行くことが可能な小学生はそんなに多くはないはず。我家でいえば小学校と最寄りの図書館は4〜5Km離れています。学校サボってこっそり行くのは小学生には現実離れしています。


それを思うと、やはり学校図書館の充実を望まずにはいられません。
教室にいるのがつらい時、ひとりになりたい休み時間に自由に学校の図書室に行けたらどんなにいいでしょう。

全国で専任の司書を持つ学校図書館は全体の半分程度。

私の住む自治体では公立小中学校に限ってはゼロ!です。
何年も前から市に要求は出ているようですが『予算がないので配置できない』の一点張り。

12クラス以上の学校に司書教諭を配置することにはなっていますが、司書教諭というのは図書室専任の先生ではなく、他に担任を持っていたりするので、養護教諭と違って常に図書室にいるわけではありません。

議員さんのおじさんたちは、学校の図書室は単なる『資料室』ぐらいにしか思っていないのかな。
日頃公共図書館には足を運ばないのかしら?まあ予算削減のために指定管理者制度を導入してしまうような方々ですからねえ。

『本をたくさん読みましょう』なんていうだけで、本が置いてさえあれば良いと思っているのかもしれません。

30年前のS市長だったらきっとこんな学校の図書室の現状を放っておくことはないだろうなあ。
(S元市長というのは若くして亡くなってしまいましたが大変勉強熱心な文化人で、残された膨大な蔵書は現在S文庫として一般公開されています。)

調べ学習の時に図鑑を見に行くだけの図書室、『今日は読書の日』と決まった曜日にしか行かない図書室で良いのでしょうか。

せめて週に数日でも、昼休みだけでも、自由に行ける図書室であって欲しい。保健室に行くほどでなくてもちょっとひとりになりたいことって、子どもでもあるはず。

図書室は本を読むだけ借りるだけの場所ではなく、自分と向き合ったり想像の世界にあそんだり、人として成長するのに大切な養分を蓄えるための場所。


『休み時間はみんな仲良く外で遊びましょう』って、みんな揃って外遊びも悪くはないけれどねえ。

物事を考える素地は、書物に触れることやぼんやり物思いにふける中で育っていくものだと思うのです。

体力テストのように目に見えて結果が出るものではないので、保護者としても必要性を訴えにくい点ではあるのですが、なんとか学校図書館の充実を後押しして行きたいです。




toratora