元日くらいパソコンに向かわないで過ごそうと更新をサボったら、そのまま1週間も更新のモチベーションを失ったまま過ごしてしまいました。
不思議なもので、ヤル気があるときは些細なことでもブログのネタにできるのですが、いったん気持ちが下がってしまうと何を書いたらよいのやら途方に暮れてしまいます。
「これではいかん!」ととりあえずWordPressを立ち上げてみることに。
目の前にあるのは今年初読了の文庫本『白蓮れんれん』(林真理子著)。正月で退屈している子供達にせがまれて行ったブックオフで購入。朝ドラ『花子とアン』の蓮さまに興味をひかれたので読んでみました。
うーん、何というか…。当たり前のことかも知れませんが、ドラマで描かれている仲間由紀恵演じる蓮さまとは全く違う印象でした。純粋でまっすぐな凛とした女性というよりは、暇とお金を持て余している上流階級の奥樣が不倫のあげく踏みとどまるべき線を越えてしまったというか…。他にもドロドロした生活を送るお友達の奥様方が何人も登場しています。もちろんそちらの方々は一線をこえることなく上手に不貞を続けていたようですが。肝心の『白蓮事件』やその後の二人の生活ぶりについてはあまりページが割かれていないのが残念でした。きっとその後の生活には並々ならぬ苦労があったでしょうに、どのようにその苦労を乗り越えて82歳までの人生を送ったのか、そちらの方が私としては興味があります。
「花子とアン」の蓮さまをイメージしながら読見始めたので、その意味ではちょっと期待はずれでしたが、あの時代の女性の生き方(特に上流階級の女性達)や時代の空気を感じるには面白い伝記小説でした。