先週のよみきかせ担当は4年生でした。
元気な男の子達の存在が際立っているクラスなので、シリアスだったりお説教くさいテーマはパス。
かといって、ウケ狙いだけではつまらない….。
ちょっとひねりのある面白さが欲しい〜と思いながら図書館をウロウロしていて見つけたのがこちらです。
なかでも『ぶす』は有名で分かりやすいお話。やんちゃな男子にも喜んでもらえそうです。
2種類の『ぶす』が並んで置いてありどちらにするか迷ったのですが、絵がシンプルで言葉遣いもすっきりしているこちらを選びました↓。
朝、教室の前で学級文庫の棚をちらりと覗いたら、選ばなかった方の『ぶす』が置いてあるのを発見。
『読んだことある人いる?』と子供たちにたずねたら数人の女の子が手を挙げました。
私が持参したものと2冊を並べて、『狂言』という日本の伝統芸能のおはなしのひとつを絵本にしたものであることを説明し、ストーリーは同じでも言葉遣いや絵が違うので両方読み比べると面白いよ、と付け加えました。
男子は『ブスだって〜、ガハハ』と予想通りタイトルに反応。しめしめ…と思いながら読み始めます。
外出する主人が留守番の家来に毒の入った壷を預けて出かける場面もいたずらっ子達の心をつかんだ様子。
主人に騙されたと知った家来たちが掛け軸やわざと茶碗を盛大に壊し、帰宅した主人にしゃあしゃあと言い訳をするオチはちゃんと面白がってもらえてホッとしました。
落語や狂言を題材にした絵本は、頓知のきいた『くすっ』と笑えるようなお話が多く、3〜4年生へのよみきかせには丁度良いかもしれませんね。