しつこく原田マハさん読んでます。
今回のは4編の物語からなる短編集。
4人の印象派の画家が主人公です。
どのお話も関わりがあった女性の視点で描かれているところがなかなか面白いのです。
1.マティスーーー絵画コレクターのマダムに見込まれ、マティスの家の手伝いをするようになるマリア
2.ドガーーー同世代の女流画家
3.セザンヌーーー若い画家達を支援する画材屋の店主タンギーの娘
4.モネーーー元パトロンの娘で後にモネの息子の妻になるブランシュ。
物語に登場する絵画を思い浮かべながら読むのは楽しいね。
フィクションといいつつも時代背景や画家の人生の大枠については史実のようです。
原田さんの表現は本当に柔らかく色鮮やかで、読んでいると目の前にマグノリア(タイサンボク)の白い花やモネの庭の風景がふわ〜っと広がります。