戦後史とジェンダー【読書メモ】

読書メモ【勉強編】
 
 
 

戦後史とジェンダー
戦後史とジェンダー

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加納 実紀代
インパクト出版会
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夏は戦争の時代に思いを馳せることが多いね。
 
女性視点の戦後史を手にとりました。
 
分厚い本ではありますが、いくつかのメディアに寄稿したものをテーマごとにまとめたものなので、気になったところから拾い読みしつつ読み進めています。
 
 
 
 
 

生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書)
竹内 〓
岩波書店
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こちらは司書資格の勉強をしていた頃に読みたかった内容でした。
 
『図書館サービス論』や『児童サービス論』、『図書館史』『図書館経営論』などのエッセンスをギュッとまとめたような内容なので、司書の勉強中の方にはいいかも。
 
 
著者は戦後日本の図書館黎明期に図書館界を背負ってきた方で、図書館の理想像を真正面から論じているところはかなり教科書的。
 
新書なんだから、専門職としての司書が根付かないどころか図書館行政がどんどん貧しいものになっているという現実への問題提起や解決策の提言がもっと欲しかったなあ。
 
大学教授の退官記念著書のような印象であまり新しい視点がなく、ちょっと期待はずれでした。
 
 
 
 
 
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『表現の不自由』について考える場を奪われてしまった。

あいちトリエンナーレでの『表現の不自由展』が中止になった件。
 
再びこういうことが起こる国になってしまったのか日本は…と愕然としています。
 
この件について自分の想いを書こうと思っていたのですが、考えをゆっくり言葉にする余裕がなく日が過ぎております。
 
政治家達の『検閲』に限りなく近いことばや態度。
 
少なくとも一部分の過激な人達の圧力からこの展示を守る姿勢がない時点で同じことだと思っています。
 
アーティスト達はどんなに悔しい思いをしていることでしょう。
 
京アニの事件があった直後ですから、ガソリン放火を連想させる脅迫に敏感になるのも無理からぬこと。
 
スタッフの安全も脅かされ事務局が対応に疲弊し切ってしまい、来場者を危険に巻込むような脅迫を無視できないということで苦渋の判断だったと思います。
 
 
 
この件について、茂木健一郎さんの発言に激しく共感。
 
連続ツイートブログで素晴らしい内容を連日投稿されているので、まとめておきます。
 
 
【あいちトリエンナーレの『表現の不自由展』の『少女像』を見て、あれこれと感じ、考えればいい】2019/8/2
 
【文脈だけで作品を決めていいのならば、美術展をやる意味はない】2019/8/3
 
【日本が尊敬され敬愛される国であるためにも、少女像の展示は続けた方がよかった】2019/8/4
 
【アートの批評性は、長い時間をかけて熟成しないとわからない】2019/8/6
 
【統計と同化圧力で形成される多数派はまどろんでいればいい】2019/8/7
 
 
 
 
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図書館の新聞・雑誌。切り抜きや持ち去りは窃盗だよ!

図書館の新聞や雑誌が切り抜かれてしまうという話が時々話題になりますね。
 
本を盗む(または借りたまま長期間返さない)よりも軽く考えられているのでしょうか。
 
 
私の住む地域の公共図書館でも、新聞・雑誌のコーナーに『切り取らないで!』の貼り紙がしてあります。
 
私も実際に雑誌のレシピや新聞の情報コーナーなどが切り取られているのを目にした経験あり。
 
日曜日にまとめて1週間分のTV番組表が掲載されている新聞だと、その部分がごっそり持ち去られていることもあるらしいです。
 
 
持って行く人は気軽な気持ちなのでしょうか。
 
 
新聞や週刊誌って一般の人は読み終えたら捨ててしまいますから、図書館では毎日・毎号を保存しているということに思いが至らないかもしれません。
 
何か事件等について遡って調べたいとき、思いつくのは新聞を調べることよね。新聞の過去記事を読みたい時には図書館に行けば読むこともできるしコピーしてもらうことも可能です。
 
発売時に数百円で気軽に手に入る雑誌だって、何年も前のバックナンバーを手に入れることは難しいですよね。出版社でも在庫がなくなったらそれでおしまい。
 
もちろん国立国会図書館に納本・保存されているのでコピー等を手に入れることは可能ですが、それは最終手段であって気軽に見ることなんてできません。
 
近所の公共図書館が保存しておいてくれているものは、古くたって基本的に貸し出しもしてもらえるのよ。
 
それが切り抜きなどできちんと保存されていなかったら困るのは私たち市民なんです。
 
何十年も昔の新聞や雑誌が読めるってとても有り難いことなんですけど、これは調べ物の経験がないと実感できないかもしれませんね。
 
 
 
 
余談ですが、先日オットが官報の話をしていて、ネットでは数年前の分しか見られないと嘆いていました。
 
『数年前』という短期間なことに私も驚きました。
 
それなら図書館ね、と思い調べたところ市立図書館では昭和43年の分から紙で保存されていました。さすがです。
 
 
もっと古いのはどうかしらと県立図書館を調べたら、マイクロフィルムではありますが明治時代に発行された第1号から保存されていることがわかりました。
 
すごーい!!
 
マイクロフィルムって学生の頃に扱ったことがことがある位で、図書館でマイクロフィルム資料を利用したことはありません。
 
オットとの調べ物につき合って一緒に行ってみようかな。
 

 
 
 
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老後の自己資金2,000万円問題。行き着く先は教育。

『老後の自己資金2,000万円』報告書問題。
 
何が問題になっているのかさっぱりわからん。
 
 
ちょっと計算すれば誰も納得できる現況を、報告書としてまとめただけではないの?。
 
 
計算の根拠が与党の気に入らないっていうだけで、その存在さえ認めないってよくわからんわ。
 
ある一定の条件のもとで調査した報告書っていうだけでしょ。
 
『国民の不安を煽る』っていうけど、不安というのは知らないからこそ生まれるもの。
 
 
国が隠そうとすればするほど疑心暗鬼になるし不安になるんだよ。
 
人口減少や支える世代の割合が減少することはずーーーっと前から叫ばれていたのに。
 
真剣に対策せず都合良く隠して誤摩化して来たことを、お役人がついついはっきり書面にしちゃったら選挙前で敏感になっている与党のオジサンたちのご機嫌損ねちゃったってだけだよね。
 
 
この作業部会のトップが謝っていたけれど、役人として当たり前の仕事をしただけだと私は思うよ。
 
この手のものって政策を作るための根拠というか叩き台というか、とっかかりになるものだと理解しているのだけど…。
 
事実は事実としてオープンにした方が冷静になれることは原子力発電所の事故でよーく分かったんじゃなかったのかな。
 
 
研究報告とか論文とかって、恣意的に数字をいじくり回されたらそのデータをもとに次のことを積み上げられない。
 
たったひとつの完璧な正解を提供するものではなくて、だれかが何かを考えるときの正確な参考資料となることが大事なのに。
 
自分の保身ばかり考えるオジサンにねじ曲げられたら私たち国民が困るんだわ。
 
 
それを追求する野党の論調もちょっと情けない。
 
蓮舫さん、『100年安心はウソだったんですか!』って叫ぶことのアホさ加減を分かっていないよ。
 
突っつくべきはそこじゃないでしょ。
 
具体性がまったくなくて感情ぶつけているだけ。
 
これでは『ナイス!野党!』とは応援できないねえ。
 
 
 
先日の統計不正問題でも思ったけど、事実と感情を切り分けて自分の頭で考えるような教育を受けて来ていないよね、日本のほとんどの一般ピープルは。
 
だから数字・資料の大切さもわからない。平気で誤摩化す隠す。
 
 
読む人の状況が異なるからこそ、どんな条件での数字なのかや何をもとにした資料なのかを正確に記す必要があるわけだよね。
 
日曜日のNHKで日曜討論に出ていた自民党の人が、その条件がどうのこうのだから報告書がおかしいみたいなことを言ってたけど、本当に的外れ。
 
そこに書かれた条件と自分の条件を照らし合わせながら、自分の将来について考え判断するわけでしょ。
 
そういうのを情報リテラシーというのかな?
 
 
何年か前から学校教育にもそういう項目が入っていた気がするんだけど、子供たち見ていると全然そんなこと教育されていないような気がする。
 
公立の教育で普通に育ってくると『民主主義=多数決で物事を決める』くらいにしか思わないよ。
 
だから選挙に行っても多数決で負けるんだから無意味〜としか思えない。
 
プログラミングよりも英語教育よりもよっぽど大事だと思うのだけどねえ。
 
多分お上にとっては都合悪いんだね、国民が自分たちできちんと考えるようになると。
 
 
 
『文系だから数字はニガテなの♡』だの『理系だから政治に疎くて…』なんてボーッしていると5歳のチコちゃんに叱られちゃうぞ!
 
 
 
実はこのあたりが、公共図書館の存在意義だったりもするのね。
 
 
国民の知る権利を保障することで、知る→考える→判断するという民主主義を担保するための施設。
 
だから無料で誰でも利用できるんだよ。
 
 
図書館なんて流行の小説をタダで読めるだけの場所でしょ…なんて思っていると、これまたチコちゃんに叱られますよ。
 
 

 
 
 
 
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子どもの読書と美智子上皇后【読書メモ】

ひさびさに読書メモ。
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橋をかける (文春文庫)

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先日上皇后となられた美智子様がIBBY(国際児童図書評議会)の大会述べられたお言葉と、それぞれをうけての島多代さんのことばが収録されています。
 
 
ひとつは1998年のインドニューデリー大会での基調講演でタイトルは『橋をかける —子ども時代の読書の思い出—』。
 
国際情勢の関係でビデオでの参加となり、収録時間の関係でビデオでは削られた部分があったのを初稿に戻し注釈などを加え書籍化されたものだそうです。
 
 
 
もうひとつはと2002年のスイスバーゼルでのIBBY50周年記念大会でのご挨拶。
『バーゼルより —子どもと本を結ぶ人たちへ—』
 
 
 
↓ 『バーゼルより —子どもと本を結ぶ人たちへ—』はすえもりブックスから単行本でも出版されています。
(現在中古でしか手に入らないみたい)
 

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単行本では英語の原文も掲載されているのに対し、今回の文庫版では日本語訳のみ掲載というのが唯一残念なところ。
 
とはいえ、バーゼルへ随行された侍従の方の文章があったり、『文庫版によせて』の中では書籍化にあたっての裏話なども掲載されているのでありがたい。
 
 
ひとつめの『橋をかける』では、美智子様ご自身の子ども時代の読書について語る中で、読書についての本質を深く語られています。
 
『論』を述べたりするわけでは全くないの。ただただお小さい頃の思い出を語っているだけ。
 
それでいて子どもへのあたたかな眼差や平和への強い希望、人が本から得るものについてなど、一言一句が読む者の胸に力強く響いてきます。
 
 
特に心に強く残るのが、メッセージ最後のこちらの部分

子供達が,自分の中に,しっかりとした根を持つために
子供達が,喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が,痛みを伴う愛を知るために
そして,子供達が人生の複雑さに耐え,それぞれに与えられた人生を受け入れて生き, やがて一人一人,私共全てのふるさとであるこの地球で,平和の道具となっていくために。

 
 
 
『バーゼルより』では子どもと本をつなぐために地味な活動を続けている人達への感謝と励ましのことば。
 
こちらは英語原文も読んでみましたが、シンプルでとても読みやすく一読の価値があると思いました。
 
 
子どもと読書のことを考える大人には必読の書だと感じます。
 
余談ですが、文庫といってもサイズが文庫本なだけで本の作りとしてはハードカバー。
 
安野光雅さんによる画や手にしっくりくる大きさなど装丁のよさもあり、手元に置いて折りに触れて読み返したい一冊となりました。
 
 
さらに余談ですが、このふたつのお言葉は宮内庁のWEBサイトに掲載されています。
 
【皇后陛下のIBBYにおけるおことばなど】
 ・ 第26回IBBYニューデリー大会基調講演
 ・ 国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば
 ・ 国際児童図書評議会(IBBY)創立50周年記念大会おことば(英文)
 
 
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