ちょっと離れた図書館までドライブ。【広域利用】

子どもにせがまれて隣の自治体の図書館に行ってきました。
  
この辺りでは珍しく、コミックがたくさん置いてあったり若者に人気のミュージシャンのCDが充実していたりと、小中高生を意識した資料が豊富なことで知られており、前々から気になってはいたのです。
  
先日下の子が隣の体育館に行った帰りにちょこっと寄ってみたそうで、いたく感激して帰ってきたのでした。
  
夏休み中に是非もう一度行きたいというので、車で小1時間かけて行ってきましたよ。
  
  
海に近い我家から内陸に向けて30km程のその街は溶けるように暑かった!!!!!。
  
  
  
建物やロビーの壁面には、地元産の御影石や陶板がふんだんに使われており、施設への力の入れ具合がひしひしと伝わってきます。
  
まずは子どもと私、2人分の利用登録をしてもらうためにカウンターへ。
  
私の住む自治体とは広域利用協定が結ばれているので市内在住のかたと同様に貸出し利用ができるのです。ありがたいね。
  
スタッフさんの名札を見ると指定管理ではないようでほっとします。
  
  
登録の手続きはすぐに終わり、簡単な利用の説明をしていただきました。
  
早速子どもはCDの棚へ、私はフロアを隅々までチェックして歩きます。
  
まず目につくのは陶芸を中心とした芸術系の資料の充実ぶり。
  
陶芸の町として陶芸家が数多く市内に居住、また陶芸を起爆剤とした観光に力を入れているだけあり、私の住む自治体の図書館では『陶芸』で一括りにされているものが、「理論」や「技法」のようにさらに細分化されており、冊数・質ともにかなりのボリュームです。
  

ぐるっと壁面に配された背の高い書架には重量級の辞書・辞典や全集ものがずらりと並び、バーに引っ掛けるタイプの梯子が用意されています。
  
この壁面書架はまだ空いている部分が多く残されていて『まだまだ入るよ!どんと来い!』という頼もしさ。
  
ちょっと腰掛けるための低いスツールやゆったりとしたソファ、大きく開放的なガラス窓に面した位置にはバーカウンターのような奥行きの浅いテーブルに背の高いスツール。
  
気軽に腰掛けてゆったりした気持ちで本や雑誌を読むことができます。
  
このエリアは学習に適さないタイプの椅子が多く、自習する学生さんは2階の学習室かフロアの反対サイドにある参考資料書架付近のデスクに向かわざるを得ないようになっています。
  
くつろぎながら過ごしたい人とカリカリ勉強したい人が離れた位置で過ごせるのはお互いの精神衛生上大切よね。
  

さらに壁面伝いに歩くと、ソファスペースの近くに電話用のブースが!ちょうど公衆電話ボックスのような造り。
  
もちろん公衆電話は設置されておらず、ちょっと携帯電話を使う人のためのブースなのでしょう。
  
マナーモードにするのを忘れた携帯電話への着信にあわててロビーへ走ったり、マナーモードにしてあってもかかってきた電話にはすぐに折り返したい。
  
そんなとき、手にした貸出し前の本をどうしよう!と右往左往してしまうことが私はよくあるんですよ。
  
フロアに電話用ブース、我が街の図書館にも設置されないかなあ。
  
などなど素敵な書架フロアに溜息をつきながら歩いているとコミックスの棚を発見。何十年も前に夢中になって読んだ懐かしい作品から割と最近のものまでずらりと揃っています。
  
  
読んでみたかった漫画を見つけたので借りて帰ることに、子どもは制限いっぱい10枚のCDを抱えています。
  
自動貸出機が2台設置されていたので、カウンターではなくてそちらへGO。
 
自動貸出テーブルの所定の位置にICチップ入の利用カードを置き、これまた所定の位置に借りたいものをドンと置いてタッチパネルを操作すると、一瞬で利用者番号と貸出資料を読み取ってくれます。
 
わが街の図書館にある自動貸出機は、利用カードのバーコードと資料のバーコードを全てハンディスキャナで読み込むようになっているので、これにはびっくり。
 
10枚のCDもドンと置くだけであっという間に読み取り完了。
 
返却期限の印字されたレシートが必要ならばプリントアウトするし、必要なければそのまま手続き終了。
 
ちなみにこの館では、BookDetectionSystem(BDS)といって貸出し処理をしていないとゲートでブザーが鳴る仕組み(よくCDショップにあるやつね)を使っているために、全ての資料にICタグがついています。
 
そのおかげでこのような超スピード貸出手続きができるわけですが、、これって元々は盗難防止目的なんですよね。
 
新たにこのシステムを導入するには、もともと所有する蔵書全てのICタグを用意したりゲートを設置する初期費用が必要。
  
さらに日々増え続ける資料にも全てタグを貼らねばなりませんから、その経費を考えると溜息が出ます。
 
図書館のものを勝手に自分のものにしてしまう不届き者のために余分な経費がかかるって腹立たしいわ。
 
 
  
なーんていうことをつらつら思いながら貸出しを終え、2階ものぞいて見ることに。
 
階段を上がった正面に珈琲とジュースの自販機が置かれた休憩スペース。あとはホールとガラス張りの学習室。
 
1階から2階の大部分は吹き抜けになっていてガラス張りの学習室からは開架フロアが見渡せるようになっています。
 
休憩スペースにはコーヒーテーブルと椅子がたくさん並んでいるのですが、このテーブルはかなり小さくて学習には不向き。
 
『休憩専用』と張り紙もされていましたから、学習者に長時間占領されて本来の使い方を妨げることのないよう随分と気遣っていると感じました。
  
  
  
絵本や児童書はちょっと少なめかな..という印象はありましたが、ちょうどお話会の時間にあたったせいか親子連れの姿も多く、市民にとっても愛されている感じのする図書館でした。
  
  

ブッカーの掛け方あれこれ。【備忘録】

図書館の本には透明の粘着フィルム(通称ブッカー)が貼付けられており、大勢の人が扱うことによる汚れや傷みから本が守られています。
 
ところがこのフィルム、結構なお値段がするんですよね。
 
そのために予算が厳しい図書館ではフィルムがかけてありません。私がボランティアに入っている小学校ももちろんかかっていません。
 
ですから、絵本にもともとかかっているカバーはビリビリに破れ、ちょっと古い本は背の上部や本の角がどれもこれもボロボロ。
 

ところが今年度の予算で、一部の本にフィルムをかけることができるようになったのです。
 

支援員さんの判断でチョイスされた本に順次ブッカーをかけていきます。そのお手伝いができるようにと、私も昨年の秋にやり方を教えていたきました。
 

もともとかかっているカバーごと本をくるんでしまう方法は、何冊かやっているうちに慣れてある程度出来るようになってきました。
 
ネットでも結構ブッカーの掛け方の動画などがアップされているので、いろいろと勉強することができますが、ちょっと困るのは特殊な装備が必要な場合。
 
ちなみに、分類ラベルやバーコード貼ったり、蔵書印の押印、ブッカーをかけたり、付録がなくならないようポケットをつけたり、仕掛け絵本の壊れそうな部分を予め補強したりといった、本を棚に出す前にする諸作業のことを装備といいます。こちらが参考になります
 
 
例えば、表紙を開いてすぐのところに大事な情報が書いてある本がありますよね。迷路やクイズ、なぞって何かの型紙にできるような図面(?)とか。

そのようなとき、カバーごとまるっとフィルムを貼ってしまうと本体に近い側は見えるけど表紙裏はカバーの袖に隠れてしまいます。

 
ですからそのような本のカバーの袖は表紙に貼付けずびらびらさせたままにするなど、ブッカーの掛け方も本によってちょっとずつ異なるのです。

 
 

このようなちょっと変わった形態の本の装備方法は、図書館の方がそれぞれ独自の工夫をされているのでしょうか、ネット検索してもあまり出てきません。
 

ですから、たまに図書館でそのような本に出会うとついつい細かいところまでチェックしてしまいます。
 

ちょうど先日借りた本が、カバー裏が型紙になっているタイプのものでカバーをベローンと外して裏側を見ることはできるのですが、本体から完全に取れてしまうことのないように工夫されていたので、備忘録としてここに残しておきます。
 
 

表紙側のカバー袖

 
表紙側カバー袖の裏側

 
裏表紙側カバー袖

 

カバー裏(型紙になっている)の背にあたる部分

 
カバーを外して裏(型紙の部分)面を広げたところ

 
カバーをもとに戻した状態

 
 
 
隅々まで丁寧にフィルムが貼られていて、とても参考になりました。

 
毎日毎日このような作業をしている図書館員さん(はたまたTRC社員?)がいるんですね〜、尊敬!!
 
 
 

本の修理ネタ続きで…【読書メモ】

本の修理ネタ続きで、読書メモもこんな本を。
  
図書館で借りて読んでいるうちに、手元に置いておきたくなり購入したもの。
  


  
  
いままでにもいくつか手にとってみたことはあるのですが、どれも取っ付きにくいというか本格的すぎるというか….。


  
それにくらべ、今年の春に出版されたばかりのこの本は、口絵のカラー写真や単純明快なイラストのおかげでとても読みやすいのです。
  
新人図書館員である猫のとらみちゃんが、溜まっていくばかりの修理本をなんとかしたいと思うところから始まり、本の構造やどのように修理するかを少しずつ学んでいくという物語仕立てになっています。
  
内容はかなり絞り込んであり、実践編では破れたり外れたページの補修と背表紙の修理、ノドの破れ、バラバラになった無線綴じの修理など、よく目にする壊れ方に特化した印象。あとは濡れてしまった時の対処法。
  
私的にはクータを入れた背表紙の補修について分かりやすく紹介されているのがかなり高ポイント。
  
用意する道具や材料も必要最小限なものなので、自分で修理してみようかと思ったときに背中を押してくれる頼もしさがあります。
  

そんないかにも初心者向けという雰囲気のこの本ですが、その基本となる考えはきちんとわかりやすく書かれていてそのスタンスは他の難しそうな本と同じ。
  
『紙の本をいかにして後世に残していくか』ということを大切にしているので、可逆性を損なう(元の状態に戻せない)ようなボンド(化学糊)やページヘルパーなどの補修用テープは使わないという立場です。
  
何年かで入れ替えてしまうような本のお手軽修理方法ばかり探していた私は、『こんな初心者向けっぽい本なのに、和紙と100%でんぷん糊を使った方法しか書いてないの〜?』と思ってしまったのですが、むしろ初心者だからこそ基本をしっかり頭に入れておく、というのは大事なことなんですね。

  
ボンドやページヘルパーを使うような簡易的な方法は、インターネットでも結構紹介されているのでそちらを参考にするとしても、『これどうしよう?』と思った時に立ち返るスタンスを示してくれているという点でとても頼りになる一冊だと思います。

  
  
  

ちなみにこちらの本は、NPO法人書物の歴史と保存修復に関する研究会という団体がwebに公開している書物の修理保存についてのコンテンツを書籍化したもののようです。
  
こちらのサイトには、『図書の修理 とらの巻』で説明されている技法の手元写真がカラーで載っていたり、そのほかにもモノとしての『本』についてのコンテンツが豊富でとっても参考になります。
  
  
今回の書籍化にあたっては、クラウドファウンディングで資金を募ったそうです。
『大切な本を未来に残す。傷んだ本の修理技法書を作ります!』
  
50万円の目標額に対して集まったのが100万円以上という素晴らしさ!既に終わっていますが、知っていたら私も参加したかったなあ。
  
賛同者へのお礼が『古い技法を使った革表紙の手作りミニノート』や『修理法講座にご招待』というのも心憎いアイディアです。

  
  
  

そんなことまで報道しなくても…。

とある人物が購入した本が話題になっているとか。
  
国民の注目を集める時の人とはいえ、そこまでされるとは本当に気の毒です。

  
書店のスタッフ、たまたま居合わせた一般人、はたまた取材攻勢をかけているマスコミ人…。誰が報道のきっかけかは知りませんが、他人の読んでいるものについて吹聴するなんてモラル低すぎ。
  

そして、それを自紙の芸能ネタにしている朝日新聞もね。

  
  
  

図書館サービス概論 (4) レポート提出あれこれ  ー司書課程受講物語 (54)ー

図書館サービス概論のレポート終了。
 
課題が2題、それぞれ2つの選択肢からテーマを選ぶようになっています。
 
私が選んだのは
1.公共図書館での貸出サービスはなぜ重要であるかについて述べなさい。
2.図書館は、多文化サービスとして、どのような活動をすべきか述べなさい。
でした。
 

やっかいなのは『やっと書き上がった〜!』と思ってからの作業が意外と多いこと。
 
1.一旦プリントアウトしたら、もう一度目を通して誤字脱字がないかをチェック。
2.『レポート提出票・講評欄』用紙に氏名、科目名などを記入してそれぞれのバーコードを貼る。
3.『設題欄』用紙に課題全文を記入
4.『参考文献欄』用紙を記入。
5.1〜4を指定の順番に重ねてホチキスで綴じる
4.表紙を兼ねた、専用の往復要封筒(学校から支給)両面に住所・氏名・科目名を記入してそれぞれに15円切手を貼る
 
以上終了。
 
 
このバーコードというのは学校から支給されたものですが、A4の用紙にダーッと印刷されているだけなので、適当なサイズにカッターで切取って糊付するのです。これは老眼にはけっこうキツイ作業。特に夜はね。
 
レポート本文については、指定の文字数x行数x枚数にワードで設定したひな形を最初に作ったので問題ないとして、課題の全文や参考文献を書くのがこれまた面倒くさい。私は字が下手なので余計に憂鬱なんです。
 
そこで、前々回あたりにハタと思いつきました。
 
所定の用紙をスキャンしてイラストレータに配置、その枠に納まるように文字入力してプリントアウトすればラクチン!しかも前に使ったことがある本をまた使った時には改めて入力し直さなくて済むしね。
 
あとは返却された昔のレポートをお手本にしながら順番に綴じて貼って封をしていけばOK。初めて提出した時に比べると、大分段取りよくラクチンに準備できるようになりましたよ。
 
支給された専用封筒というのが良くできていて、本文など一式綴じたものを両面テープで貼付けたらくるりと袋状にする仕組み。学校側はそれらを取り外すこと無く処理し、先生が採点・講評を記入したら今度は反対側にくるりと折ることで返信面が表になり、返却されてきます。
 
【往信面】
report1
 
【返信面】
report2
右はじに見えている黄色いテープを剥がして、とじておいた書類一式を貼付けます。
左端の黄色いテープは、最後に袋状にするときに使います。
 
【できあがり】
report3
写真ではわかりにくいのですが、封筒と言っても左右が袋になっているだけで上下はカパカパと開いています。これは第4種郵便といって、通信教育用に安い郵便料金設定で利用できるかわりに『開封』という条件があるため。
 
かつてはレポート用紙も含めて指定用紙全てが綴じつけられていたようです。入学時に送られてきたスターターセットにはこのような状態のものが科目数分入っていました。
 
report4
提出票がついています。
 
report5
しっかりとした紙質の原稿用紙も指定も字数分。
 
 
同じくスターターセットには『ワープロ提出用』という表紙券封筒のみのぺら〜とした一枚ものも入っていたので、私はそちらを使っています。