レポートのキロク-その2- 図書館サービス概論 (9)  ー司書課程受講物語 (68)ー

昨日の続きで『図書館サービス概論』のレポート公開、第2設題です。
 
 
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【第2課題】 図書館は、多文化サービスとして、どのような活動をすべきか述べなさい。
 
 
【はじめに】
 異なる文化的背景を持つ人々が共に暮らす社会のあり方として、ひとつにはグローバル化という言葉で表される国境や民族を越えた画一的でフラットな社会がある。一方、異なる言語や文化を互いに尊重し共生する「多文化社会」という考え方がある。後者の立場から、図書館行うべき多文化サービスについて考えたい。
 
 
【本文】
 日本では、単一言語・単一民族国家を前提とした社会が成り立ってきた。しかし実際には、在日韓国・朝鮮人や日系ブラジル人をはじめとする外国からの移住者とその子孫、日本の先住民族であるアイヌなど独自の言語・文化を持つ人々が居住している。近年、このような民族的・言語的マイノリティの知る権利の保障について認識し、正当な利用を妨げない環境づくりの重要性に目が向けられるようになった。図書館が果たす役割としての多文化サービスを以下の3点に分けて考えた。
 
1)ソフト・ハード両面での受け入れ態勢について
 ソフト面で最も重要な点は職員の意識である。異なる文化を持ち日本語以外の言語を母語とする利用者を特別視することなく、普段通りに利用者が求めるものを知り最良のサービスを提供しようとする態度が大事なのではないか。このような意識が資料収集や集会・広報活動を行う際に判断の拠り所となるはずである。一方ハード面では、館内サイン表示の工夫と利用案内・掲示物の多言語化がある。特に館内の案内表示については、誰もがひと目で分かるピクトサインがベストと考える。これは、識字率の低いメキシコの公共施設で目にしたピクト表示が、言葉の分からない旅行者にも大変役立った自身の経験からである。また複数言語での利用案内や掲示物を作る際には、潜在利用者も含め必要とされる言語を十分に把握検討し、地域に住む外国人の協力を仰ぐことが重要と考える。
 
2)資料の収集について
 まず新聞や雑誌などカレントな情報に触れることのできる資料が必要である。その国で広く読まれている雑誌や小説、映画DVDなど、母国では当たり前に手に取れる資料を揃えたい。また、日本の文化習慣や日本社会での暮らしに必要な情報がその国の言葉で書かれた本も必要である。加えて、彼らの文化や歴史をその国の言語と日本語両方で著した資料を揃えることは日本人の異文化理解を深めるためにも役に立つはずである。これらの資料を集めたコーナーは目につきやすい場所に配置し、複数の言葉での案内表示をつける。日本人を含めた利用者全体に多文化共生のメッセージを送ることを意識したい。
 
3)集会・行事の開催
 マイノリティの人々が参加できる行事を開催し、図書館が多様な人々の交流の場であることを積極的にPRする。特にこどもが参加しやすい工作教室やお話会などの行事は、参加したこどもだけでなくその親達にとっても図書館に関心を持つきっかけとなるはずである。その他、通訳付きの図書館ツアーを開き館内や利用方法を彼らの母語で説明することや、外国の絵本をその国の言葉でよみきかせる機会を設けることが考えられる。
 
 
【おわりに】
 多文化サービスは、乳幼児や障害者に対するサービスの延長である。たとえマジョリティ層の利用者であっても、個々人を見れば多様な生活背景があり身体的・精神的差異を有している。国籍・母語・文化的背景にかかわらず地域に居住する全ての人々が自分の居場所と感じられる図書館にするためには、「違い」を当然のこととして柔軟かつ多角的な視点に立ち、資料収集、広報活動、行事・集会の企画運営にあたることが重要である
 
以上
 
 
【講評】評価:A
多文化サービスへの基本的な考え方とサービスの方法についてよくまとめられています。この上に現状を把握したレポートの内容があるとさらに学習の成果が顕著となる内容と思われます。
 
 
 

レポートのキロク 図書館サービス概論 (8)  ー司書課程受講物語 (67)ー

『勉強する主婦』カテゴリにメイン登録しております。すっかり『勉強していない主婦』状態の記事ばかり書いているので、久しぶりにレポートの記録を。
 
昨年書いた『図書館サービス概論』のレポートです。(既に返却済・終了試験合格済)
 
 
通信で司書資格をとろうとしている方は世の中に結構な数いらっしゃるようで、素晴らしいポートをアップしていらっしゃる方も。
 
近大の方がほとんどで聖徳の方のレポートを目にしたことはありませんが、自分がレポートに取り組むときは参考にさせてもらうことが多いです。
 
学校が違うと(というか先生が違うと?)設題も若干異なりますが、同じ科目ですからポイントはほとんど同じ。何を大事に取り扱うのかやポイントになる事柄への視点、言葉の使い方など、やはり共通するものがあります。
 
自分が利用させていただくだけの側では申し訳ないのでお粗末ですが以下公開。
 
多少なりとも頑張る同志の参考になれば幸いです。
 
 
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【第1課題】 公共図書館での貸出サービスはなぜ重要であるかについて述べなさい。
 
 
【はじめに】
 図書館を利用する市民ににとって、本を借りるという行為は当たり前のことであり、図書館=貸出と言っても過言ではないほど基本的サービスと認識されている。公共図書館において貸出がなぜ重要であるのか、利用者側とサービス提供側、両方からの視点で以下に述べる。
 
【本文】
1)利用者にとっての貸出の重要性
 利用者が貸出を必要とする最大の理由は、時間と場の制約を受けずに資料を利用したいというものである。多くの人々にとり、本を一冊読み終えるだけの時間を連続して図書館で過ごすのは現実的でない。通勤通学の車内、職場の昼休み、帰宅後のリビング、幼い子どもならば就寝前のよみきかせというように本を読む時間と場所は多様である。プライバシーの面でも、図書館での閲覧は他人の目が気になるとか職員への複写依頼は気が進まないという利用者も多いはずである。
 
 また、特に幼い子どもの場合『借りる』という行為そのものが読書欲を育むと感じることがある。「今日は◯冊しか借りられないの、また今度ね」と親に諭されている子の落胆ぶり、「私たくさん借りるの!」と絵本を抱る表情は、たとえ一時的であっても『自分のもの』として家に持ち帰る楽しみが、そのまま本を読む楽しみに直結していると感じさせる。また、色褪せや傷みの度合いとともに手にとられなくなることも、『所有』の楽しみと本を読む楽しみがリンクしていること物語っているのではないだろうか。仮に貸出サービスがなかったとして、読みたい本を全て書店で購入する人々は金銭的も収納空間的の点からも少数派であろうし、館内閲覧に限られた図書館を利用する市民の数もそう多くはないと想像できる。つまり貸出サービスがあるからこそ、人々は図書館に足を運び多くの本を手にとるのである。
 
 一方、入院患者や施設入所者、刑務所収容者のように外出が制限される人々にとって、図書館の貸出サービス(施設への団体貸出という形であっても)は社会とつながるための大切な窓口である。物理的に外出が難しい人々(障害者も含む)は、テレビやラジオなどメディアが切り取った情報を受取るだけになりがちであり、このような人々に社会の多角的な情報や適切に選書された文学作品を自ら選択する自由を保障するためにも、図書館からの貸出は重要な意味を持っている。
 
2)サービス提供側にとっての貸出の重要性
 サービスを提供する図書館側にとっても、貸出は単に資料を手渡すだけでなく利用者とコミュニケーションを図る好機である。借出される資料を毎日観察することで利用者が求めているもの知り、カウンターでの会話が読書案内やレファレンスサービスにつながる。さらにそこから新たな本の要求が人々の中に喚起され、職員の選書や保存に対する意識向上を促す。つまり貸出があるからこそ、様々な図書館サービスの輪が廻るのである。
 
 
【おわりに】
 時間・場所・管理・使い方を制約されず自由に資料を利用できることは読書への意欲を刺激する。図書館の貸出サービスは市民の本を読む楽しみや知識欲の充足にダイレクトにつながっているのである。また生活上の物理的な制約により情報へのアクセスが難しい人々にとっては、社会と繋がる重要な窓口となり得る。
 
 図書館側にとっても利用者の要求を知り、種々のサービスを向上させるための重要な役割を持っている。
 無料貸本屋と揶揄されたり、新刊書の貸出に対して厳しい意見もある昨今だが、貸出は図書館の重要なサービスとしての認識を持つと同時に、市民に対してもその意義を伝えていくべきであると考える。
 
 
以上
 
 
【講評】評価:A
よくまとめてあります。貸出サービスを利用する人のために、予約サービス、リクエストサービス等も行われ、互いの信頼を築く上でも大切なサービスの一つです。
 
 

試験結果 図書館サービス概論 (7)  ー司書課程受講物語 (62)ー

9月に受けた『図書館サービス概論』の科目終了試験結果が返送されてきました。
  
評価はBで合格でした。
  
準備らしい準備ができなくて、ノートとレポートをばーっと読み返して臨んだ試験でした。
  

暗記系の問題がなく、答案用紙1枚に『○○について自分の考えを述べよ』的な設問だったので、とにかく自分の考えを書いてきた…というだけで、内容については全く自信なし。
  
評価はS・A・B・Cが合格、Dになると不合格です。
  
10点刻みなので点数でいうとBは70〜79点。
  
あまり良い成績とはいえませんが、とりあえず合格して単位を取らないことには話にならないので仕方がないですね。
  
  
  

残りはレポート&試験が3科目と、スクーリングが3科目。
  
今年度中には間に合いませんが、なんとか来年度中には終われるように気合いを入れ直します。
  
  

科目終了試験を受けてきました。 図書館サービス概論 (6)  ー司書課程受講物語 (61)ー

図書館サービス概論の科目終了試験を受けてきました。

 
今月に入ってからは結構ヒマだったはずなのに、準備が全く手つかず。
 
唯一準備らしいことといえば、1週間前になってから慌ててレポートを書いた時のまとめノートや返却されたレポートを読んだことのみ。
 
復習らしいことをやっているうちに『試験は暗記系でなく論述メインに違いない』という気がしてきたので、あまり用語などには力を入れずに当日を迎えました。
 
 
 
前日の夜は大勢の来客があり、勉強どころか飲んで喋っての夜更かしというテイタラク状態。

 
まいったな〜、と頭を抱えながらも予想がばっちり当たり『〜についてひとつ例を挙げ説明せよ』的な問いが1題のみ。
 
答案用紙片面全てが回答スペースの論述タイプで、暗記力の衰えた私にとってはこの方が断然助かるのです。

前回の情報資源組織論のように用語をどれだけ正確に覚えているかが全て…というのはかなりキツい。
 
そのときは、運良くスクーリング時に親しくなった方から用語暗記系の問題が殆どだったと聞いていたために対策できましたが、もしそうでなかったら落としていたかも。

 
 

今回の試験が合格ならば、レポート&試験は残りあと3科目。スクーリング科目もあと3科目。ガンバロウ!

 
 

 
 

レポート返却。なんとはやい!! 図書館サービス概論 (5)  ー司書課程受講物語 (57)ー

『図書館サービス概論』のレポートがもう返却されてきました。8月の半ば頃提出したので、返却までの期間は1ヶ月!。今までで最速だわ。
 
【第1課題】 公共図書館での貸出サービスはなぜ重要であるかについて述べなさい。
【第2課題】 図書館は、多文化サービスとして、どのような活動をすべきか述べなさい。
 

評価はどちらもAを頂けました。良かった〜。
 
 

それにしても6月の末に提出した『情報資源組織論』のレポートはまだ返却されてきていません。
 
来週の日曜日には科目終了試験を受けることになっているんですけどね….。
 
嗚呼嗚呼!!こちらの試験勉強が全く手つかず。
 
直前の1週間に集中してやろうと思っていたのに、予定外の仕事量に追われまくっていて、あてがすっかり外れてしまってます。