レポートのキロクもういっちょ 情報資源組織論 (5)  ー司書課程受講物語 (70)ー

昨日の続き『情報資源組織論』の第2課題です。
 
講評によると、どうも設題の趣旨とはトンチンカンなレポートになっていたらしいです。それでも大マケにマケて合格点をいただいてしまいました。
 
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【第2課題】 目録の機械化・ネットワーク化とは何か、またそれによって図書館サービスはどのように変化したか、さらには今後の展望・課題について考察しなさい。
 
 
【はじめに】
 蔵書や利用者に関する大量のデータを管理する図書館にとって今やコンピュータは不可欠となっている。特に目録の機械化とネットワーク化は図書館業務に大きな変化をもたらした。コンピュータ利用が図書館サービスに与えた影響と今後の展望及び課題について以下に述べる。
 
 
【本文】
1)目録の機械化
 目録は書誌と所蔵に関するレコードからなるデータの集合である。レコードはルールに基づく複数の要素で構成され、それらの要素を手がかりに資料検索を行う。かつて主流であったカード目録は、各資料に対して標目を定めその数に応じてカードを作成する。一方現在広く使われている電子目録は、資料毎にひとつのレコードを作成すれば、目的に応じてソート(並べ替え)ができる。コンピュータ処理の為には、資料情報の各要素に識別子(タグ)を付与した機械可読形式(MARC)レコードを作成する必要がある。MARCレコードをデータベース化した電子目録をオンラインで公開したのがOPACである。
 目録の機械化による利点として、1つの資料につき標目の分だけカードを作成し排列する手間の削減、カードの維持保管に必要な場所と費用の節約があげられる。またMARCレコードは容易に複製できるため、集中作成されたレコードの配布や、複数館が共同でレコードを作成・利用が可能である。利用の観点からは、アクセスポイントの増加が最大の利点である。作成の手間や保管スペースの都合でアクセスポイントの数が限られるカード目録に対し、電子目録はレコードに含まれる全ての要素がアクセスポイントとなり得る。また複数の要素を掛け合わせることで検索結果の絞り込みも容易である。
 
2)目録のネットワーク化
 インターネット網の発達に伴い、各館のOPACがインターネットを介して広く公開されるようになった。全国の公共図書館・大学図書館OPACに直接アクセスする他、総合目録データベースを利用し国内の蔵書を容易に検索できることで、貸借依頼や複写依頼などの図書館間協力業務の効率が大きく向上した。
 
3)利用者サービスはどのように変化したか
 図書館内で利用者がOPAC検索をする姿は当たり前の風景となった。膨大な数のカードを繰ることなく容易に望みの資料を手にできることは、より気軽により多くの情報を得られることに繋がる。現在ではOPACに貸出情報や予約機能を付与する館も多く、パソコンや携帯端末から時間・場所を問わず利用できるなど利用者サービスも格段に向上している。
 
4)今後の展望と課題
 次世代OPACの課題としては、検索機能の強化と電子資料の充実がある。検索機能ではGoogleやamazonに見られるような自然語での入力、予測変換、曖昧検索といった検索操作面での強化と、リコメンド機能など表示内容の範囲拡大があげられる。電子資料については、電子書籍による貸出や、古文書・地域資料・研究報告のように流通に乗らない資料を積極的にデジタル化し公開することが大きく期待される。
 
 
【おわりに】
 目録の電子化に始まるコンピュータ利用は、記憶媒体の大容量化と高速通信化を追い風に図書館サービスを飛躍的に向上させた。個々に資料を収集・管理していた図書館や研究機関がつながったことで、一般の利用者も思いがけない資料に出会えるようになったはずである。将来的にはシステムの存在すら感じさせず、一元的に資料情報を検索し、シームレスに資料を入手できる仕組み作りが期待される。
 
 
【講評】評価:B
 図書館の機械化・ネットワーク化、例えば「MARC」、「OPAC」、「書誌ユーティリティ」とは何なのか。そして、それらの図書館サービスへの影響について言及するという本レポートのテーマに充分答えているとは言えないが、OPACについては良く述べられており、大枠での理解がなされていることは読み取れました。

レポートのキロクさらに 情報資源組織論 (4)  ー司書課程受講物語 (69)ー

未公開レポートがまだありました。

科目終了試験もスクーリングもすっかり終わり忘れた頃に返却されてきた『情報資源組織論』です。
 
第1課題
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【第1課題】 情報資源組織法の目的・意義およびその方法について、今日の図書館サービスとも関連させ考察しなさい。
 
 
【はじめに】
 図書館にとって、資料管理と利用者サービスに不可欠な情報資源組織について、その目的と意義、方法について以下に述べる。
 
 
【本文】
1)情報資源組織の目的と意義
 利用者や図書館員が情報を求めて探索する際に、膨大な資料を効率よく短時間で検索できる仕組みを作ることが「情報資源の組織化」である。情報そのものではなく、それらが含まれる大量の資料を一定のルールに基づいて整理分類することで秩序や構造を与え、検索・利用可能な状態にすることが情報資源組織の目的である。
 たとえ小規模な図書館であっても、数万冊単位の蔵書を有することが多く、資料検索ができなければ館内閲覧・館外貸出・レファレンスサービスといった図書館の基本的なサービスの提供が成立しない。
 
2)情報資源組織の方法
 図書館の資源組織は資料の選択・収集に始まる。入手した資料は主題や形態、利用対象など館の性格に合わせた形で分類・配架する。この分類・配架にあたっては、分類順(主に主題による分類が用いられる)に配列する「書架分類法」と、資料が持つ情報を用いる「目録法」がある。
 前者は、主題による分類記号または独自のテーマ(郷土資料や館オリジナルのテーマ)に基づいて資料を排列するもので、利用者が比較的容易に目的の資料を探しその場で選択判断できる。現在の公共図書館は大部分が開架式であるため「書架分類法」による配架が行われている。しかしながら、この方法はひとつの資料にひとつの分類しか与えられない(1箇所にしか配架できない)こと、閉架書庫にあるものや貸出中の資料は探し出せないという短所がある。その短所を補うのが目録法である。書誌情報に所在情報を加えた目録は「物」である資料の代替物であり、資料に関する複数の要素を盛り込むことができるため、主題・タイトル・著者・出版者など複数のアクセスポイント(標目)から検索可能である。また、現物が書架になくとも利用者がはその資料の存在をしることができる。現在ではカード式目録に代わりMARCレコードを用いた電子目録が主流となっている。目録には主題・タイトル・著者・出版者・出版年・版情報・大きさ・記録媒体の種別や形態といった書誌情報の他、分類番号や配架場所を記載する。書誌情報はJAPAN-MARCやTRC-MARCからのコピーカタロギングが進んでいるが、館内での所在の情報は、視聴覚資料・児童書・参考資料などその館独自の配架方針に沿って付与する。
 目録作成と同時に、資料と目録を紐づける作業を行う。蔵書印・資料番号・分類番号の他、別置や禁帯の表示をして初めて利用者に資料提供ができる。
 近年の資源組織の課題としては、CD・DVDのような電子メディア及びインターネット上に公開されたネットワーク情報資源がある。電子メディアの閲覧は再生機器に依存することから、機器の整備体制も含めて考えなくてはならない。またネットワーク情報資源には所蔵という行為が存在せず、上書更新される性質のものであるので、収集日時やURLの記載が必須である。
 
 
【おわりに】
 多様な情報資源を収集・保存する一方、それらを利用に供するための組織業務は図書館の重要な責務である。
 近年ではコンピュータやインターネットの発達に伴い、情報資源の範囲は拡大し、資料検索に対する利用者の要求も広がっている。図書館員は多種多様な資料を多角的に把握し、利用者の要求にいかにして応えるかという視点で資源の組織化にあたることがますます求められる。
 
 
以上
 
 
【講評】評価:B
 現代の図書館サービスにおける情報資源組織の意義について概ね理解できていると思われます。あえて付け加えれば、情報資源組織の意義及びその方法についてはしっかりと述べられていますが、情報資源組織と図書館サービスについての記述がもっとあればさらに良いレポートになったと思います。
 
 

試験結果返却 情報資源組織論 (3)  ー司書課程受講物語 (60)ー

すっかり放置していますが、9月に受けた科目終了試験の結果が返ってきたのでメモ(ちょうど1ヶ月で返却でした)。
 

『情報資源組織論』・・・・・・・・・・・A
 
やった〜!
とにかく用語・略語の暗記(もちろんそれが何を意味するのかをキチンと理解すること)必須ということですね。
 
 
 
毎日あたふたと落ち着かない日々を過ごしていてなかなかブログを更新できないのですが、そろそろ落ち着いてきたので読書メモもまとめて書きたいと思っております。
 
 
 
 

情報資源組織論 (2)  ー司書課程受講物語 (58)ー

情報資源組織論の科目終了試験を受けてきました。
 

論述が全く無し!!
 
今まで受けてきた中でこんなの初めてです。
 
ひたすら用語問題。
 
覚えてないものは完全にアウト。どんなに頭をひねっても出てきません。
 
国際的な目録規則や分類法の名前。何種類もある分類法の特徴を覚えてないと答えられないものなどなど。

 
『教科書のあそこに載ってたけど、よく読み込まずに飛ばしちゃったなあ』なんていうところが多くて反省…。
 
 
論述の割合が多い試験なら、制限時間いっぱい粘って点数を稼ぐこともできるけど、覚えていないものは逆立ちしても出てこないので、制限時間の5分前には提出してしまいました。
 
 
 
さあ、次の科目終了試験にむけて気持ちを切り替えるぞ!
次は11月の『図書館サービス論』を受ける予定。
 
 
 

情報資源組織論 (1)  ー司書課程受講物語 (45)ー

『情報資源組織論』のレポートに取りかかったのはもう4ヶ月も前のこと。
 
2つある課題のうちひとつは3月頃にだいたい書き上げてあったのだけれど、ずるずると先延ばしになっていたもうひとつの設題に取りかかったのが先週の日曜日。
 
いろいろと参考文献読む余裕もないので、学校指定の教科書と日本図書館協会から出ているテキストシリーズの2冊でなんとか….。



 
樹村房の本は字が小さくて、パソコンとノートと本を行ったり来たりするのが辛いけど基本から最新情報までキッチリ押さえてある安心感があります。
 
一方JLAシリーズは本のサイズが大きく、紙面レイアウトもゆったりしているのでとても読みやすい。特に左側のスペースの使い方がとてもよくて、ちょっとした見出しというか本文中のキーワードが並んでいるんです。説明の表現もわかりやすく、図書館の014の棚でもこのシリーズをよく見かけます。
 
どちらも基本的なことが網羅されていて、素晴らしい教科書。
ゆっくり読みたいのはヤマヤマだけれどたった2冊とはいえ全部をきっちり読んでいるといつまでたっても書けないしなあ…。早くレポートを提出して科目終了試験に合格しないと『情報資源組織演習1』『情報資源組織演習』のスクーリングを受けられない。しかもスクーリングは年2回。
 
というわけで、かなりやっつけ仕事的ではあるけれどようやく書き上げてポストに投函!
 

勉強癖が抜けないうちに次のレポートに取り掛からねば。次は図書館サービス論にしようかなあ。『情報資源組織論』よりは身近なテーマっぽいので….。
 
あとは夏の『情報サービス演習1』『情報サービス演習2』のスクーリングに向けて予習もしなくちゃと、指定教科書を早めにAmazonで購入。指定の版は出版されたばかりなので中古が出ていないの。ちょっと高くついてしまったわ。