図書館概論 (10)  ー司書課程受講物語 (33)ー

1月に受験した『図書館概論』の科目終了試験、合格していました。
 
結果がこないなあ….とずっと思っていたのですが、『生涯学習概論』の結果と一緒に印刷されていたのでした。
 
評価は『A』ということで『生涯学習概論』と同じく、みっちりと回答用紙を埋めることができたのが功を奏したかな?
 
これで3科目6単位取得。
 
 
最近ちっとも勉強の記事を書いていないのですが、一応細々と『情報資源概論』の教科書に取り組んではいます。それにしても教科書の内容を理解しながらノートにまとめているので時間かかり過ぎ。
 
ちゃっちゃとレポートに取り組まないと日にちばかりが過ぎてしまう!。
 
そうは言っても『図書館の自由』とか『蔵書論』など、図書館員としての基本的な心構えのキモとなる部分ですから、あまりちゃっちゃと通り過ぎるわけにも行かないし….。
 
 
 
 

図書館概論 (9)  ー司書課程受講物語 (29)ー

昨日に引き続き、返却されてきた『図書館概論』のレポートです。
 
 

【第2課題】
『中小都市における公共図書館の運営』『市民の図書館』『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準』『公立図書館の任務と目標』『これからの図書館像』の5つの主要事項を盛り込んで、戦後の日本における公共図書館サービスの発展の流れを記述しなさい。
 
 

はじめに
 近代日本の黎明期において、図書館とは近代国家形成に必要な政府主導の施策のひとつであった。第二次世界大戦後、政府主導型から脱却し現在の姿になるまでの公共図書館サービス発展の流れをまとめた。
本文
(1)戦後〜1950年代
 戦前の「大図書館による中小図書館への指導」という関係が強く残っていた。1950年に図書館法が制定され、その後の図書館のあり方を向付ける枠組みが示されたものの財政の、乏しさや職員の不足により地方の図書館は個々にサービスのあり方を模索する時期が続いていた。
(2)1960年代
 日本図書館協会(日図協)の企画で中小公共図書館運営基準委員会が発足。地方公共図書館の綿密な実態調査が行われ、この調査を基にした報告書「中小都市における公共図書館の運営」(「中小レポート」)が1963年に発表される。その中で①公共図書館の基本的かつ本質的な役割は資料の提供である、②中小公共図書館こそ公共図書館のすべてであり大図書館は中小図書館の後ろ盾として必要である③図書館の業務は市民への奉仕である、という認識が主張され、その後の公共図書館のあり方にはかりしれない影響を与えた。
 このレポートの発表が「都道府県立の大図書館が市町村立図書館の優位に立つ」という意識を払拭し、その後の新しい図書館像の方向性を強く示すことになる。
(3)1970年代
 日野市で始まった市民中心の図書館サービスが成功し、その実践と理論をもとにした「市民の図書館」が日図協から1970年に発刊される。その中で「利用者の求めに応じて自由・公平に気軽に資料を提供すること」が公共図書館において最も重要であるとの認識を再確認し、図書館業務に携わる職員の意識を大きく変えることになる。これによりボストン市立図書館の理念、つまり近代公共図書館の理念が日本に定着する基礎がつくられた。
(4)1980年代〜
 大都市のみならず中小都市にも図書館が整備され、その数と利用者数は飛躍的に増加。しかしながらこのような図書館のあり方への国の支援(法的根拠)を得ることは遅々として進まず、1987年に日図協は「公立図書館の任務と目標」を策定。市町村図書館に対し具体的な運営の指針を示すともに、都道府県立図書館は市町村立図書館を支援すべきとの大図書館の責任についても言及した。
 2001年には図書館法第18条に基づき「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」が施行され、無料公開を原則とする管理運営・資料収集・サービスのあり方・職員資格等が法により規定された。一方で行政改革・規制緩和という政策の転換により、蔵書冊数などの「数値目標」設定は、各地方公共団体に委ねられることとなる。
(5)これからの図書館像
 近年再び公共図書館サービスのあり方が盛んに論議されている。2006年にまとめられた文科省の報告書「これからの図書館像」によれば、今後は市民への読書支援にとどまらず市民の課題解決支援機能の充実が必要であり、出版物に加えインターネット上の情報も含めた多様な情報源を利用した「情報のワンストップサービス」の提供とリファレンス機能の充実が求められている。
おわりに
 民主制国家において、市民の知的自由を保障する公共図書館は不可欠である。現在の「市民のための図書館」は、先人の並々ならぬ尽力により戦後70年かけて発展してきたものであり、今後も市民の手によって大切に守り育てるべき文化であると考える。
 
以上
 
 
【講評】評価:S
わが国における公共図書館の発展を簡潔にまとめたとてもよいレポートです。「公立図書館の任務と目標」と「運営上の望ましい基準」の関係について、レポート中に記しておきましたので、確認しておきましょう。
 
 
******************************************************

「公立図書館の任務と目標」と「運営上の望ましい基準」の関係について、私の理解が甘かった部分を指摘して頂きました。赤ペンで丁寧に加筆訂正して頂きました。(上に掲載したものは加筆訂正前のものです。)
 
 

レポートは合格したので、あとは先日の科目終了試験の結果待ち。ドキドキします。
 
さっさと次の『図書館情報資源概論』のレポートを書かなくては。
 
来週には2月の科目終了試験の申込が始まるので今月初めにレポート合格した『情報サービス論』の試験を申込みます!

 
レポート合格したので、先日の科目試験の結果が気になります。

図書館概論 (8)  ー司書課程受講物語 (28)ー

図書館概論のレポートが返却されてきました。
 
図書館の機能や歴史についてまとめた内容だったので、先日の科目終了試験の準備に大いに役立ちました。
 
時間をおいて読んでみると自分で書いたものながらよくまとまっている気がします。
 
 
 

以下、レポートの内容と評価です。

【第1課題】図書館の一般的な構成要素及び図書館の機能について説明しなさい。
 
はじめに
人々が生涯にわたり学び続ける現代社会において図書館は不可欠な存在である。図書館の基本的な構成要素およびそれらに関して必要とされる機能について述べる。
本文
Ⅰ 図書館の一般的な構成要素について。
(1)資料・情報
 資料には図書と新聞・雑誌・小冊子などの文字資料及びCDやDVDなど紙以外の記録媒体に記録された情報や視聴覚資料があり、近年ではネットワーク情報の重要性も高まっている。
(2)利用者
 公立図書館においてはその自治体の全ての住民が対象者であり乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層が利用者となる。学校・大学図書館では児童・生徒・学生と教職員であり、特に中学〜高校ではヤングアダルト層が中心となる。また、一般の公共図書館を利用することに制限のある病院入院患者・刑務所の服役者・船員、点字図書やテープ図書を必要とする視聴覚障害者のように特殊な資料を必要とする利用者がいる。
(3)サービスの場(施設・設備)
 サービスを提供するための『場』としての資料の開架・閲覧場所。これは建物に限定されるものはなく、日本の公共図書館の先駆けとなった日野市の移動図書館、東日本大震災被災地で展開された『走れ東北!移動図書館プロジェクト』のように、ごく小規模であっても必要とされる資料・情報と閲覧の場を備え、貸出返却の仕組みを整えることでも可能となる。また資料保管場所や運搬車両、広報手段も図書館に必要な設備である。このようなサービスの場は利用者が安全・快適に使えるよう配慮が求められる。
(4)図書館職員
 資料・情報と利用者を繋ぐためには、訓練された専門職員が必要である。資料に精通し、利用者の要求に応じて必要な資料と結びつけること、館の運営、予算管理、適切な資料の収集・組織化、利用者のプライバシーや著作権への配慮など社会的責任を自覚していることが求められる。 
Ⅱ 図書館の機能について
(1)資料・情報の収集と組織化
 資料の収集に当たっては、その図書館の種類(利用対象者)に合わせる必要がある。学校・大学図書館では教育と学術研究活動に必要な学術資料や学習資料、市町村立図書館においては市民のニーズを満たす幅広いジャンルの資料を用意するほか、その地域でのみ収集可能な郷土資料などを積極的に入手する。また収集に当たっては、思想的・宗教的・政治的に中立でなくてはならない。収集した資料・情報は適切に組織化し整理・保存に努める。
(2)資料の提供・情報サービス
  資料提供と情報サービスは、貸出・レファレンスを通じ、利用者の要求に応じて自由かつ公平になされるべきである。
(3)生涯学習活動への援助及び啓発
 市民の生涯学習に利する集会活動や行事の企画立案とその開催、利用者自身によるの活動の支援も図書館の役割である。さらに、このような活動の支援者であることを利用者に伝えるために、図書館の利用案内や広報活動も重要である。
おわりに
 図書館は市民の知的好奇心に応え、生活の質を向上させるためのサービス提供の場である。自由かつ公平に資料・情報が提供されるよう、資料、施設・設備、専門スタッフを備える必要がある。
 
以上
 
 
【講評】評価:A
図書館の一般的構成要素と基本的な機能についてよく理解したレポートです。図書館の資料がデジタル化している、あるいは所蔵資料ではないがインターネット上の情報へのアクセスができるように求められていることにも目向けていきましょう。

 
******************************************************
図書館の構成要素の『設備』に、「インターネットを利用するためのPCなどを考慮する必要あり」、という視点が欠けていたので指摘がありました。

科目終了試験 ー司書課程受講物語 (27)ー

『生涯学習概論』と『図書館概論』の科目終了試験を受験してきました。
 
 
 
地元の試験会場で受験出来るのが嬉しい。うちから車で30分弱なので9時からの開始(8時40分までに入場)に合わせて家を出ます。
 

会場付近のコインパ-キングを利用するつもりだったので、駐車に手間取った場合に備え30分余裕をみて7時半過ぎには家を出ました。
 

日曜日の朝ということもあり道路はガラガラです。幸い、会場のすぐ近くに広々としたコインパーキングも見つけることができたので8時前には会場到着。

 
それではあまりに早すぎるので、車の中で復習することにしました。提出したレポートのコピーやレポート執筆時に要点をまとめたノートを何度か読み直します。静かで集中出来てラッキー!

 
どのような試験問題なのか皆目見当がつかないので、大事そうな言葉や年代、法令関係なども大雑把にですが暗記するよう頑張りました。
 
 
とりあえず気になっているところを全てチェックできたので、余裕をみて8時20分頃に車を降り会場に向かいます。ちらほらと他の受験生の姿も見えますが該当する部屋はまだ鍵がかかっていて入室出来ません。
 

ちょうど部屋の目の前のベンチが空いていたので座って再度教科書に目を通します。
 

そうこうしているうちにかなりの数の受験生が集まってきましたがまだ開場しません。
 
8時半になれば暖房の効いた部屋に入室して準備できると期待していたのですが、どうも大学事務局側の手違いで直前まで入室出来ない模様。試験監督の方があわてて会場側や事務局に連絡をとっていましたが結局入場出来たのは試験開始10分前。

 
暖房も入っていなかったので朝の冷え込みで冷蔵庫のような室内。コートを脱ぐのをためらいましたが、文字を書きにくいのでモコモコのダウンコートは脱ぐことに。膝掛けのつもりで持参した大判のショールを肩から巻いて筆記用具を机に並べスタンバイ。
 
今日のために新調した、新しいシャープペンシルで気分も盛り上がります。昨日たまたまスーパーの文房具売り場で目についたので今日のために200円ほどの投資です。

 
 

監督官も準備に手違いがあったことを気の毒になるほど恐縮しながら、受験上の諸注意を説明しています。
 
各人の名前が順番に呼ばれ、受験票をもって問題用紙と解答用紙がセットになったものを受け取りに行きます。人数がさほど多くなかったために時間通りに用紙を配り終えることができていましたが、かなりギリギリでちょっと心配になってしまいました。
 
1科目あたりの制限時間は60分。2科目なら120分、3科目なら180分間休憩なしです。
 
会場を見回してみたところ、受験者数はざっと20人ほどでしょうか。大学生年代とアラフォー〜アラフィフの熟年世代の二極化していたのが興味深かったです。通信で大学(あるいは短大)卒業資格を狙う若い方と、子育てや仕事に余裕ができて再び勉強を始めた親世代といった様相です。
 
私と同世代もしくは年上と見られる女性の姿が目についたので、見ず知らずの方とはいえ同志のようで心く感じながら試験に挑むことができました。
 
 
 
さて試験内容ですが、全ての項目で記述式。『生涯学習概論』はある程度の枠組みの中で自分の理解している生涯学習について述べる感じです。『図書館概論』に至っては文字数は問わないということで、A3の解答用紙に自分の考えをひたすら『述べる』形式。
 

記憶力は低下していても思考力を鍛え自分の考えを表明する訓練にさらされてきた熟年世代にとっては心強い内容だったと思います(あくまで私が今回受けた科目についてなので、他の科目を受験した方はどうだったのかわかりませんが…。)
 
私にとっては、提出したレポートを何度も読み返して自分なりにいろいろ考えたことを再度なぞるという準備が功を奏しました。
 

合格ラインは60点。どのくらいの点数で評価されるかは全く想像出来ないのですが、なんとか用紙をびっしり埋めてきたという意味では手応えを感じることのできた試験でした。
 
 
 
そうそう、予想外に記述する量がとても多かったので昨日の200円の投資は結果的に大成功でした♪
 
Pentelの『ENERGIZE PENCIL』という商品ですが、重すぎず軽すぎず太さもちょうど良く・握り心地・ノックするときのカチカチ感とどれをとっても過不足がなく、気に入りました。


 
 
 

図書館概論 (7)  ー司書課程受講物語 (18)ー

ようやく『図書館概論』のレポートがふたつ書き上がりました。
 
連休後半、家族が出かけていた日に集中して一気に書き上げました。

 
第2課題はふたつある設題のどちらを選ぶか最後まで悩みましたが、結局書きやすさで選んでしまいました。
 
選んだ設題はこのふたつです。
【第1課題】(1,600字)
1. 図書館の一般的な構成要素及び図書館の機能について説明しなさい。
【第2課題】(1,600字)
1.『中小都市における公共図書館の運営』『市民の図書館』『公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準』『公立図書館の任務と目標』『これからの図書館像』の5つの主要事項を盛り込んで、戦後の日本における公共図書館サービスの発展の流れを記述しなさい。

 
第1課題は7月には出来上がっていたのですが、夏の間は子供たちが夏休みということもあって、すっかりやる気なしモードに入ってしまっていたのでした。
 
ふたつ揃えて提出したかったので、結局2ヶ月以上かかってしまったために最初の頃読んだ参考図書は記憶の彼方…。
 

改めて読み直したり、新たな疑問が湧いてネットで確認したりと、提出の段になっても結構時間がかかるものですね。
 

こちらにまとめておいた参考図書の他に
 
日本図書館協会:図書館に関する資料・ガイドライン
文科省:図書館振興についての情報提供ページ
 
などのWEBサイトが役に立ちました。
 
 
 
 
yancha