行ってきました。『みんなのレオ=レオーニ展』。
新宿駅を出たら土砂降りの雨….。
いきなりテンション下がりまくり。
その上googlemapのナビによれば徒歩数分のところだというのに、地図がぐるぐるぐるぐる回ってしまいどちら向きに歩いたらよいのかさっぱりわからなーい!。
天気がよければ見通しの良い場所に出てゆっくり地図と見比べられるのに、2人で傘さしながらひとつのスマホを覗き込むなんて老眼の私には無理無理〜。
目立つ建物との位置関係から想像してとりあえず歩き出す。
会場となっている『損保ジャパン日本興亜美術館』は、現在同じ敷地に新しい建物を建設中。
そのために敷地がグルーッと仮囲いされていて、ますますお目当ての建物が見えないのよ。
なんとかたどり着いたのは開場5分前。
行列していたら嫌だなあ…と心配していたのですが、平日のせいか10人程度が列を作っていただけで思いのほかスムーズ。
エレベータでビル最上階の会場まで上がり無事入場。
例の電子チケットも係員さんがちゃっちゃとスマホにタッチするだけで完了。便利だね〜。
肝心の展示ですが、いや〜素晴らしかった。
有名なスイミーやフレデリックなどお馴染みの絵本の原画はもちろん、読んだことがなくても展示の近くに絵本の実物が置いてあるので、手にとって物語を確認しながら楽しめます。
コラージュの手法で作られている作品が多く、印刷物からは全くわからない立体感に感動の連続。
コラージュ用の素材は、ガラスに塗ったアクリル絵の具を紙に写しとることで作られています。
同じ物が二つとない素材の中から、「この部分!」という箇所を切り出して葉っぱの一枚一枚を作るのだそうです。
その他にも若い頃にグラフィックデザイナーとして活躍していた頃の作品も多数展示してありました。
GEやOlivettiなど名だたる大企業の広告デザインをしていたりしていたようです。
数多くの作品がテーマごとにまとまって解説・展示されていて、レオ=レオーニ独特の世界観が際立ちます。
特に『あおくんときいろちゃん』『コーネリアス』『ペツェッティーノ』『じぶんだけのいろ』のような【自分探し系】と『フレデリック』『おんがくねずみジェラルディン』のような【芸術大事だよ!】系が私は大好き。
ちょっと不気味なイメージのブロンズ製『平行植物』もありました。
これらの作品全てが同じ人から生み出されたいうことがとても意外なのですが、人間の存在とは何かということを常に考え自分の内面を見つめ続ける行為が全ての作品の底辺に流れているのかなあと感じます。
彼の絵本リストはこちら。
レオ=レオーニ作品リスト
自分で持っている本、図書館で借りて読んだことのある本、今回の展示を見て自分で買いたくなってしまった本など様々。
読んだことのある人もない人も「スイミーは教科書で知ってるよ!」という方も、とにかく楽しめる展覧会だと思います。
9月27日まで開催されているので、夏休みに家族でお出かけするのもいいかも〜。