海外から帰国した学生が感染を広げているという話にガッカリしまくりです。
4年間何を学んできたのかと、泣きたい気持ちだよ。
もちろん昔から『若者はバカ者』といって、無鉄砲だったり多少の無茶をするものではあったけれど。
自分のバカ者ぶりがどの程度社会にインパクトを与えてしまうのかを、もうちょっと考えてみようよと言いたいです。
飛躍し過ぎなのかもしれないけれど、大学教育が『学問・教養』から『社会での即戦力養成』にシフトした結果じゃなかろうか、とも感じます。
高校までの教育が主に労働者としての基礎教育なのに対して、大学以上の高等教育はもっと高いレベルでいかに社会に貢献するかを学ぶ場所なんだと私は思っているので、このシフトが若者を『複数の視点で物事を捉える』『想像力を働かせる』ことから遠ざけているのではないかと思うのです。
危機的状況になっているヨーロッパを旅行して帰国したのに『自分が感染源になる=社会にダメージを与える』という想像力は働かなかったのか。
国を挙げて帰国者に注意を促し空港でも検疫を強化している状況で、己の行動を戒めようと考えなかったのか。
情報弱者でもなければ、感染の危険を冒してでも働きに出なければ食べて行けない貧困者でもないでしょう。
彼らの経済状態までは知らないけれど、曲がりなりにも私立大学に通い海外旅行に行けるだけの経済力を持ち、肌身離さず持っているスマホで世界中の情報に触れることもできる。
多少の英語も理解できるはず。旅行中に滞在先の悲惨な様子は全く目にしなかったの?
それなのに…。
彼らの迂闊な行動のあおりを受けるのは、社会的の中で不安定な立場にある人達なんだよ。
医療ソースが影響を受ければ、基礎疾患を持っていたり日常的に医療的ケアを必要としている人が困るの。
経済が影響を受ければフリーランス・自営業・非正規社員などが真っ先に生活に困るの。
君たちは何を大学で学び、海外で何を得てきたの?。