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ハハも娘に語りたくなる経済の話【読書メモ】



気象情報を見ていると胸が苦しくなってくるような巨大な台風。


九州全体がすっぽりと暴風域に入り昨夜は風速が60m/sにもなったところがあったとか。


すでにケガをした方が何人も出ているようですが、これ以上被害が出ませんようにと願うばかりです。








一方、こちらはスカーンと抜けるような青空にぽっかりと白い雲、東からの涼しい風が吹く気持ちのよい日曜日でした。


湿度も低めで熱いコーヒーを美味しいと感じるような日曜の午後、ひさびさにまったりと読書三昧。



投資関連のツイッターで紹介されていたので、読んでみたくなり図書館で予約した本です。


Amazonのサイトで見える表紙は帯の画像なのかな?ちょっと煽り過ぎのコピーがついていますね。


派手な宣伝文句がついているものに限ってたいしたことないんだよね、最近は…。



と眉に唾しながら読み始めましたが、経済学者が自分の13才の娘さんに語るつもりで書いたというだけあってとてもわかりやすい内容でした。


ひとつの章が短く完結にまとまっているので、次へ次へと読みたくなってしまいます。



西洋の神話や寓話が多く盛り込まれているので、文化の異なる日本の13才にはちょっとピントこない部分はあるかもしれませんが、それを差し引いても、市場・資本主義・民主主義・経済格差・債務などと絡めて現代社会の経済の様々な問題の根っこのところをスッキリと説明してくれていて、とっても面白かったです。


債務不履行についての著者の持論も『なるほど!』と思わされましたし、世界中の若者が感じているであろう疑問や怒りの気持ちに対して、経済学者が誠実に答えてくれているという印象。





経済の話だというのに、世界史・哲学・宗教など幅広いジャンルの講義を受けているような気分でイッキ読み。



うちの17才のムスメにもぜひ読ませたいなあと思った1冊でした。







2015年のギリシャの経済危機当時に、著者が財務大臣としてどのようにEUと戦ったのかを記録したこちらの本も読んでみたい。







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