ここ10年くらい洗濯には粉石けんを使っていますが、先日丁度切らしてしまったので、長らく押入に放置されていた頂き物のアタック粉末洗剤を使ってしまおうと思い立ちました。
何年も放置されていたためにすっかり湿気って大部分が固まっていましたが、ちょっとゴリゴリしてみると、バラけて使用には問題なさそうです。規定量を洗濯機に投入してまずは溶かし込み。石鹸洗濯には必須の事前の溶かし込みはすっかり身についてしまったので、手間には感じません。水量、洗浄時間、脱水などの条件はもちろんいつも通りです。
ところが!
乾いた衣類をテーブルの上で畳んでいると白い粉が大量に落ちてくるのです。小さなフレーク状と微細な粉末状をしています。粒の大きな物はパリパリしていて、爪で潰すと塩を細かくしたようなざらっとした感じ。
原因は洗剤を替えたことしか思い当たりませんが、以前同じような洗剤を使用していた時にこのような経験はありません。その当時は似たような粉末洗剤をメーカー問わず使っていましたし、事前の溶かし込みもせずに、洗濯機に放り込んだ衣類の上に洗剤を振りかけてピッと洗濯機を回すだけでしたから、メーカーの違いや、洗い方によるものではないように思います。
となると、長期間(多分5年くらいは経っているはず)の保管によって変質したのかしらと思い、ググってみると似たような経験をされた方の記事がいくつかヒットしました。古くなって湿気ってしまった洗剤はやはり溶けにくくなるのでしょうか。
もし溶け残りが原因だとすれば、洗濯ネットやストッキングなど目の細かいものに洗剤を入れてから使用するというのが有効なように思われます。そこで今朝は目の細かい洗濯ネットに洗剤を入れて溶かし込みの後、同じように洗濯してみることにしました。
はたして。相変わらず黒いシャツに白いフレークがついています。洗剤を入れたネットを覗くと、予想に反して中には何も残っていません。ファスナーもきちんと閉まっていましたので、隙間から全部出てしまったというのも考えにくいです。ということは洗剤は溶け残ることなくちゃんと使われたのだと思われます。
それにこのカスは、石けん洗濯でよく登場する金属石鹸や酸性石鹸のカスとも感じが違うんですよね。
うーん、あと考えられるのはなんだろう。もしかしたら洗濯槽の裏側にこびりついた汚れかなあ…。と久々に洗濯槽の掃除をしてみることに。洗濯槽の中に落ちているカスを掃除機で綺麗に吸い取ってからお湯を高水位68Lまで入れます。お湯といっても手を入れても熱くない程度ですから40度くらいでしょうか。そこに市販の洗濯槽クリーナー(過炭酸ナトリウム100%のもの)を700g投入。15分程度撹拌してからはそのまま放置です。
3時間たった頃覗いてみると、よくある黒いピロピロワカメ状のものはほとんど見られませんでしたので黒カビ汚れはあまりたまっていないようで一安心。
ところがよく見ると大量に例のフレーク状のカスが浮いています。ごみ取りネットでゴミを丹念にすくい取り再び5分ほど撹拌してみるとまたゴミが浮いてきたのでそれもすくいとったあと排水し、すすぎ用に給水。1回目のすすぎのタイミングで覗いてみると、水はほとんど汚れていませんがホコリの屑のようなものと、例のフレークがまだ少し浮いていたのですくいとりました。そのタイミングで洗濯槽についている二つのくずとりネットを掃除しました。
2度のすすぎを終え、脱水終了後の洗濯槽の中を丹念に覗いてみました。すると…。なんだか洗濯槽(ステンレスです)に白い物がちらほらついています。しかも、よく見ると無数の丸い穴のフチにこびりついている白い物あり。それが剥がれて穴の周りにパラパラついている感じです。形状や、経緯を考えると白い犯人はどうもこれのような気がします。
私の中の結論としては、洗濯槽にこびりついた汚れが洗剤を替えた事をきっかけに剥がれ易い状態になり、槽の穴を水が通るたびに剥がれ落ちて洗濯液やすすぎ水の中に混入していたのではないかと。すすぎの段階でも混ざっていれば脱水後に洗濯物に残ってしまう事は十分に考えられますからね。
ということは、これが剥がれなくなるまでガマンするしかないのかなあ。干すときと取り込む時に丹念にパタパタして落とすか、もしくは洗濯物を全てネットに入れてガードするか…。
とりあえず、もうしばらく様子を見てみることにします。