NHK日曜朝9時からの生放送『日曜討論』。
子どもにチャンネルを奪われなければ流れていることが多いです。
昨日の朝も、冒頭から西村経済再生担当大臣が大写りになっていたので『おお、今日は当然コロナの話題だよね、Go Toはどうなるのかしら?』なんて思いながら眺めていました。
そこで『あれ?』と思ったのが、話の内容でもなんでもなくて生放送字幕が付いていないこと。
我家ではテレビの基本設定で字幕を『オン』にしています。
ちょっと聞き逃しちゃったりしたときに少し遅れて表示されるのが意外に便利だし、耳(音)と目(文字)の2つのチャンネルで情報をキャッチするのがとっても楽チンなんですよ。
フリップや画像などが隠れて見にくい時もあるのですが、この便利さには換えられません。
最近ではNHKのほとんどの番組に字幕がついているのですっかり慣れてしまってね、地域局のニュースに付かないのが逆に不便に感じるほど。
そんな毎日を送っているので、『日曜討論』でなかなか字幕が表示されていないことに気付いたときは、慌ててテレビの設定を見直してしまいましたよ。
何度確かめてみても設定はオンになっているので不思議に思い、番組表を確認してみたら『字』のマークが付いていません。あらビックリ。
政治的発言の多い番組なので、誤字・脱字や、時間的に追いきれないときの省略のあり方などが問題なのでしょうか。
それにしても、ドラマやバラエティーよりずっと必要性が高いはずのこの番組、聴覚が不自由な人は内容を理解する手段がないってことよね。
せめて手話通訳をつけるとか、見逃し配信でネット公開するタイミングで正確な字幕をつけるとか、なにか手はありそうなものですが…。
なんてことをつらつら思いながらググっていたら、NHKのサイトでこのようなレポートを発見。
【生放送番組における自動字幕制作の最新動向】
さすが天下のNHK放送技術研究所。調査研究はぬかりないようです。
字幕オペレータの確保や技術的な課題がたくさんあるのだとは思いますが、高齢化社会が進めば今後中途失聴者も増えるでしょうし、物理的に聞こえていても音声での理解が難しいケース(聴覚情報処理障害)も明らかになってきています。
私の父も老人性とはいえ、補聴器で補いきれないほどの難聴状態ですし、なにより私やオットが字幕生活の恩恵に預かっているのですから潜在的な需要はかなり高いのではないでしょうか。
『障害』っていうと大袈裟だけど、眼鏡があれば視覚の不自由さを補えるように、文字表示によって解決できる不自由さもたくさんあるのだから、新しい技術を使ってどんどんそのような障害を取り除いてほしいものです。
ということで、何が言いたかったかというと『全てのテレビ番組に字幕が付くといいのになあ』ってことでした。