コロナ一色で終わろうとしている2020年。
当初はCOVID-19と正確なウイルス名での表現をしていたのが、コロナ感染症、コロナウイルス、で済ませるようになり、今ではNHKのニュースでさえ『コロナ』の一言で済ませています。
今使われている「コロナ」という言葉はCOVID-19を表している、と浸透したためでしょうかね。
世の中が動きをピタッと停めた4〜5月頃に『世の中の仕組みや考え方が大きく変わるチャンスだ』と思いました。
子供たちの人生の選択や教育のあり方もフレキシブルになるのではないかと、大きな期待を持っていたのです。
その頃の気持ちを書いたのはもう8ヶ月も前ですね。
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そんな中で、五味太郎さんから子どもたちへのメ...
五味太郎さんの【ガキたち、チャンスだぞ 五味太郎さんから子どもたちへ】に大きく頷きながら、このピンチの時代は子供たち・若者にとって寧ろチャンスになるのではないかと不謹慎ながらもワクワクした気分さえ持ったことを思い出します。
このインタビューは朝日新聞デジタルに当時無料公開されていたもので今は有料記事となっていますが、↓のサイトで全文公開されています。
新型コロナウイルスで社会も大人も「不安定」が渦巻く今、子どもたちにメッセージを届けたいと思って、絵本作家の五味太郎さん(74)にたずねたら、「そもそも、コロナ前は居心地がよかった?」と逆質問されました。
(余談ですが、朝日新聞が運営しているこの「withnews」というサイト、掲載当初は有料記事だったものが後日無料公開されていたりして結構読み応えがあります。)
第二波、第三波と、感染者・重篤者の数はどんどん増えていくのに、世の中の危機感がそれほどでもなくなっているのは、コロナ慣れ?ってことなのかしら。
危機感を持ち続けるのも疲れるから仕方ないのかもしれないけれど、政治家達の危機感のない態度が逆のメッセージになっちゃってるんだと思うよ。
で、期待していた教育分野の件、世の中の流れとしては元に戻る方向しか聞こえてこないね。
小・中・高校は感染対策を徹底してコロナ以前のやり方を通しているからホント窮屈そうよ。
活動量の多い子ども達がマスクをしての生活、給食はみんなで同じ方向を向いておしゃべりはしないこと。びくびくしながらの部活動に発表の場も大幅縮小。
大学生は、講義にしてもシュウカツにしても今までと同じ内容をただオンラインでこなしている。
大学入学共通テストも対策しながら予定通り…って。この爆発的に感染拡大している中大量の学生が2日間で大挙して動き回るんだよ(泣)。
結局は、コロナ前のやり方に様々な縛りをかけながら少しずつ近づけているだけで、コペルニクス的転回とはならなかったのがちょっとガッカリ。
一斉休校や甲子園をはじめとする各種大会の中止が発表された頃は、新年度を9月始まりにしたら?とか受験の時期や方法を変えたらどうだとか、質の高いオンライン授業を家で受けられるようにしようとか、斬新なアイデアがたくさん聞こえてきました。
しかもSNSを通じて若者達自身からの声がたくさんあがっていたのに、大人の都合でどれもこれもフェイドアウト。
政治に失望する若者がまた増えただけだったかも。
これまで取り繕いながらなんとか保ってきた社会の歪みが露呈した2020年。
ものごとの本質や私たちが大切したいものは何かということを改めて考えさせられる一年でした。
人間の弱さや脆さ、家族や周囲の人との距離、田舎と都会の関係、お金があっても買えないもの、お金がないからこそ手に入れられるもの、2011年の震災のときにも考えさせられました。
生きるための多くのことを分業化し効率を追い求め、本来なら経済効率で計ってはいけないことまでお金(経済)で解決してこようとしてきた結果が今の日本の姿に繋がっているのだと思う。
モノやサービスを交換するためのツールであったはずのお金なのに、いつのまにか人々が外に出て使い続けないと社会がまわらなくなってしまったのね。
自分が生きるための生活のあれこれを、自らの手で賄うことを面倒がってきたツケなのかな。
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