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天の邪鬼な親のおかげで山あり谷あり



我家の面々は、世間で『あたりまえ』と言われることに素直に従うのが苦手。


筆頭はオット、現在高校生の下の子もそっち派。ケースバイケースでどちらにも揺れるのが私と社会人の上の子です。


夫婦揃って『みんながやっているから』『◯◯するのが普通だから』は安易に通さない子育てをしてきました。


将来的に自由度の大きな人生を歩むためには、社会で『あたりまえ』とされることを鵜呑みにしたりコマーシャリズムに無自覚に巻込まれることはよくない、という考え方と言ったらよいのかな。


こんな親のもとに最初に生まれてしまった上の子は、保育園〜小学校時代に『どうして自分はみんなと違うの?』と思い悩むことが多かったようです。


今となっては『こんな些細なことにこだわらなくてもよかったかな..』と思えるようなちょっとしたことさえも簡単に通してあげることのない親でしたから。






ところが中学生の頃に何かに『ハタ』と気付いたのですね。


それまでの我家の方針とは反対側に大きく振れ始めたのです。


静かに猛反発する日々の様子に『ヘンテコな親の言うことなんて聞く必要ないと吹っ切ったんだな』と感じました。


自分の頭で考え本人なりに筋を通しながら歩き始めた様子を見て、私たち親も少しずつ手を離すようになりました。


オットは納得できない部分も多かったようですが、学校での子供たちの様子を見る機会が多い私は、これ以上親の考え方に縛り付けておくことは意味がないどころかもはや逆効果だと感じるようになっていたの。


女社会で生きるテクニックとして理解できる部分も多いにあったしね。



もちろんすべて手離しというわけではなく、進学・就職など大きな選択のタイミングでは口を挟みつつ基本的には本人の選択を応援。


まだまだ視野が狭い高校生の頃は『こういうチョイスがあるよ』という提案をしたり、大人の経験上考えられるリスクやデメリットなどは伝えつつ、親子というよりも年の離れた大人同士というスタンスでした。




その結果、就職はイヤだから大学に行く…という程度の動機で大学進学を決心したのが高3の春。


当初親の頭の中には、ごく『普通に』受験勉強をして国公立大学に入るというイメージしかありませんでした。


でもね、中堅高校で成績もぱっとしない、大学への強い動機があるわけでもないのだからそりゃ無理な話。


結局のところ、私が彼女の性格に一番合っていると思う学部・学科・受験方法を探してきたのが本人の感覚にハマったらしく、所謂受験勉強をすることなくするりっと大学生になってしまいました。


その後はトントン拍子の4年間となり、4年生の春にゆる〜い就活をチラッとして地元で就職。






受験勉強や厳しい就職活動という一般的な道を通ることはありませんでしたが、結果的には進学先・就職先ともに彼女の性質を十分に生かしたチョイスだったと感じています。



彼女の強みというのが、逆説的かもしれませんが幼い頃に感じていた『どうしてウチはみんなと違うの?』という経験だったと思います。


ヘンテコな親との関わりに悩んだり不思議に思ったことを成長とともに言語化できるようになり、自分の中で消化したことが入試や就職で大きな強みになったのです。


ティーンエイジャーの頃には大きく揺れていた天秤も今ではちょうど良いバランスに戻ってきて、頭のカタイ我々にとってはむしろ頼りになる存在に成長してくれました。


私たち親が自分達の価値観にこだわっていつまでも口出しをしていたら、今のような穏やかな結果にはなっていなかったかもしれません。


今後困難に出会うこともあるかもしれませんが自力で乗り越えられることでしょう。








な〜んてホッしたのも束の間、今度は下の子が怪しくなってきたよ。


上の子言うところの『トーチャン教』信者なので基本的に親子間の大きな軋轢はないのですが、とうとう来たか..って感じ。





長くなるので続きはまた明日。







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