図書館から借りたまま2週間放置していたDVD。
たしか『あさイチ』の特選エンタのコーナーで紹介されていて、劇場で見たかったのだけれど見そびれてしまった映画です。
たまたま図書館で貸し出されていく姿を目にして『あ!あの映画だ!図書館にあったんだ〜』と、帰宅してから慌てて検索&予約したの。
我家でDVDを見るにはパソコン再生しか手がないのですが、綺麗な画像で見られるiMacはどれもこれも内蔵DVDが役立たず。
かといって古いWindowsマシンで見るのも味気ないので、一昨日パソコン用の外付けDVDプレーヤーをAmazonでポチッとしておきました。
今朝早く届いたので、早速27インチのiMacに接続。
附属のUSBポートに繋いでディスクを読み込ませたら、ドライバーも特別なソフトウエアもインストールすることなくさくっと映像が起動して感激!。
その大きさも厚みが2cm弱、面積はCDケースほどでDVDのケースよりコンパクト。しかもこのお値段とは日進月歩だねえ。
肝心の映画ですが、とても良いお話でした。
黒人への差別が激しかった1960年代初頭のアメリカ南西部を、黒人ピアニストのドン・シャーリーと彼に雇われたイタリア系移民のトニーが8週間の演奏旅行をする実話。
育ちも暮らしぶりも対照的な2人。彼らの価値観の違いが道中の様々な場面で浮き彫りになるのですが、そのぶつかり合いがコメディータッチで描かれる場面もあって笑いあり涙あり。
ステージでの演奏はプロのジャズピアニストによる吹き替えだそうですが、シャーリー役のマハーシャラさんの指の動きは全く吹き替えとは思えません。
上流階級相手のコンサートをこなしホワイトハウスにまで招かれる程のピアニストらしく、上品で洗練された言葉遣いと立ち居振る舞いのシャーリー。
彼を待ち受ける当時のアメリカ南部におけるあまりにもえげつない黒人差別の様子。
過酷な差別の中で自分を厳しく律する気高さとそのコントラストが非常に印象的でした。
単なるロードムービーといってしまえばそれまでですが、素敵な友情物語でもあり、人種差別について鋭く突きつけてくる社会派映画でもあります。
そして、音楽・演奏の素晴らしさも見逃せないポイントでした。
ジャズでもR&Bでもない、ピアノとチェロとコントラバスのトリオが奏でるクラシカルで上品な響きのあるブラックミュージックとでも言ったらよいのでしょうか。
クラシックの畑で育ちながらステージでは純粋なクラシックを演奏することのなかったというドンシャーリー。そこには黒人アーティストならではの背景があるようです。
かなりネタバレですが、こちらの記事が参考になりました。
ドンシャーリー役のマハーシャラさんはこの映画で2019年のアカデミー賞助演男優賞を受賞されているとのこと。
なかなか劇場まで見に行く機会を持てないのですが、やっぱり映画っていいねえ〜、と思った日曜日でした。
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