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魂を分け合ったふたりの往復書簡【読書メモ】



久々にドーンと胸に響いた本と出会いました。






この記事↓を読んだことがきっかけ。

 目の前に突きつけられた死を、どう受け止めればよいのか。極限状況での問いを、身をもって考え抜いた42歳の哲学者がいた。亡くなる直前までの2カ月間、生と死について思索した軌跡がのこされていた。■人生の不…

この往復書簡の書き手のおひとりである磯野さんへのインタビューがこちらに掲載されています。
がん闘病生活の後に7月に逝去した哲学者・宮野真生子さんと人類学者・磯野真穂さんの往復書簡『急に具合が悪くなる』(晶文社)。生と死、病気のリスク管理、出逢いの偶然から他者とともに人生の軌跡を刻むことなどをテーマに、全力投球の言葉が交わ...



私にはうまいこと内容の紹介ができないので、ぜひAmazonに並んだ素晴らしいレビューをご参考ください。





もうね、お二人の全力投球のやり取りに打ちのめされます。


42才で亡くなる直前の2ヶ月間、迫り来る死を振り切るように走って走って『魂の言葉』を絞り出し続けた哲学者の宮野真生子さん。そしてその荷の重さに苦しみながらも最後まで宮野さんに伴走し続けた人類学者の磯野真穂さん。


このお二人の邂逅は神様の差配としか思えません。


全部で10便ある往復書簡の後半、特に9便〜10便でのやりとりは壮絶。哲学者宮野としての『行き着いた感』が現れていて、彼女の人生の集大成とさえ思わされます。




こんな重い内容には似合わない軽妙なトーンの装丁がまた泣けるんだよね…。


ふたりの宝石のような言葉のやり取りを『ガンで早世した哲学者との対話』という重苦しく悲壮感の漂う形で残したくなかったのだろうな..って。






人生経験を積んだ女性たちに是非読んでいただきたいです
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