洗たくマグちゃん

昨日のニュース。

　マグネシウム入りの洗濯補助商品を使えば、洗剤を使わなくても洗剤と同程度の洗浄効果が得られると誤解を与える広告表示をしたとして、消費者庁は27日、製造・販売した宮本製作所（茨城県古河市）に対し、景品表…

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前々から気にはなっていたんですよ、『洗たくマグちゃん』。

ネットでは使っていらっしゃる方も多く、みなさん汚れ落ちに不満もないようですし、最近では地元の百貨店でも雑貨コーナーの人気商品と聞いていたのでね。

アルカリ洗濯派の私は現在過炭酸ナトリウムを使っていますが、もし金属マグネシウムで洗濯に十分なアルカリ性の水を得られるならばさらにヨシだよね〜、って思っていたの。

使ってみたい気持ちになる一方でどうしても解せないことが…。

金属リチウムや金属ナトリウムが水と爆発的に反応して塩基性の水を生成するのは、中学校だか高校だかで習いましたがマグネシウムって違うよね？

マグネシウムは常温では水と反応しないはず。水蒸気のような高温の水とは反応するけれど、30〜40リットルの水中で一握りの金属マグネシウム粒をガラガラまわすだけではそんなにアルカリ性にはならないのでは？となると洗濯用にどれほどの効果があるの…？と思っていたのです。

メーカーのサイトを見てもナルホド！とすっきり納得できる説明は見当たらず、ダメモトで試すには結構なお値段するものなので購入には至らないでいました。

今回の消費者庁の指摘のなかでは、

表示の裏付けとなる資料が提出されたが、同庁は実験に使われた溶液の濃度などから、合理的な根拠は認められないと判断した。

とあります。提出された資料に根拠無しということですが、出来れば『根拠無し』を証明する実験を誰かやってくれないかな〜。

『洗たくマグちゃんって、洗濯用の製品としてホントのところどうなの？』というモヤモヤが払拭されてスッキリはしましたが、一定数の方が汚れ落ちに疑問を感じずリピート使用していたという事実がどうにもひっかかる。

使ってみて『落ちないわ！』と感じる人が多ければ、口コミが広がり製品はすぐに廃れるはずなのに愛用者（リピーター）は増えている印象でしたから。

私なりに理由を考えてみたのですが、ブログなどを見る限りでは愛用者の年齢層はやや高めでガンガン汚れ物が出る子育て世代はあまりいない印象でした。

デパートで高齢のご婦人によく売れているということから、愛用しているのは所得も年齢も高めな層なのかもしれません。

このようなご家庭では汚れの酷い洗濯物があまり出ないのかなぁと思うのです。

「1回着たら洗う」が主流の昨今ですし洗濯機の性能も良くなっていますから、軽い汚れ物しか出ない家庭では洗剤無し(=水のみ)で洗濯しても十分なのかも。

…と、ここまで書いてから、この件について実験・検証しているサイトをいくつか発見しました。やはり同じような疑問を持っている方は大勢いたのね。

こちらの記事は、きちんとした実験で私のモヤモヤを全て検証してくれています。あ〜、スッキリ。