武蔵野市議会議員である川名ゆうじさんのブログで見つけた市立中学校の改築に関する記事です。
学校図書館と多目的室を開放型にして校舎の中心に設置する「ラーニング・コモンズ」と大型の階段と吹き抜けがあるスペースを活用して多目的に使う「ステップ」が特徴的な校舎コンセプトが明らかになった。 (五中のラーニング・コモンズ イメージ図)
学校図書館を開放型にし、「ラーニング・コモンズ」の考えを取り入れる設計コンセプト。
大学や私立校ではこのようなかたちの図書館が多くなっているようですが、公立小中にこのような設計案を出すような設計事務所があり、行政側がその案を取り入れるというのは羨ましい限りです。
武蔵野市といえば、1970年代に公共図書館が全国に整備されていく源流となった地域ですから、図書館と市民の関係を大事にする思想が地域に脈々と流れているのでしょうか。
私の住む自治体でも昭和に建てられた小中学校の改修事業が進んでいます。学校により耐震補強のみだったり取り壊して立て替えだったり様々。
私がボランティアでお邪魔している近くの小学校は数年前に新しい校舎になりました。
校舎全体は木が多用されて暖かみがあり良い雰囲気ではあるのですが、学校図書館は一般教室から離れたブロックに配置され、こどもたちの日常的な動線から切り離された場所なんです。
旧校舎では生徒が行き来する中間的な位置にあり、古いながらも生き生きとした空気がありました。
せっかく新しい校舎になったというのに図書館の位置づけがダウンしてしまった印象です。
これは旧校舎時代から変わっていませんが、子どもたちが来るのは学年ごとに決められた貸出日のお昼休み。
あとは、ちょっと授業時間が半端になってしまったようなときになのでしょうか、『先生が図書室行ってもいいって〜』と言いながら入ってきてパパッと選んだ本を携えて教室に戻っていきます。
昼休みや放課後に自由に本を選んだり、ひとりの時間を過ごすためにふらりと立ち寄るという利用の仕方はないみたい。
鍵こそかかっていないけれど、理科室や図工室のように先生の許可無く自由に入っては行けない場所扱いなのかしらね。
専任スタッフの配置がないので仕方がないこととはいえ、物理的・心理的ともに遠い場所になってしまっているのがなんとも残念。
公共図書館が近くにない地域では、学校図書館は多様な価値観と出会ったり空想の世界で遊べる貴重な場所なのにねえ。
先生方はそのあたりをどのように思っているのか、機会があったらうかがってみたいものです。
皆様がお住まいの地域では、小・中学校の学校図書館はどのような雰囲気ですか?
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