ちょっとタイムリーではないけれど、多分毎年8月には読み返したくなると思うのでURLをメモ。
1945年8月15日の玉音放送の原文と現代語訳です。
雑音だらけの『堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ』だけは小さな頃から耳にしたことがありますが、その全文となるとこの歳まで触れる機会がありませんでした。
⇩こちらの現代語訳はちきりんさん自身によるもので、ソフトな口語調でかなりとっつきやすいです。
⇩こちらはhuffingtonpostに掲載された、麗澤大学の川上和久教授(政治心理学)監修の現代語訳。
クールかつニュートラルな訳文で、こちらのほうが自然に入ってくる印象です。
音声はこちら宮内庁のwebサイトで公開。
昭和天皇の苦しい心の内が忍ばれ、読んでいるうちに泣けてきちゃったよ。
あの日【終戦の詔書】を明瞭に聞く環境にあり、内容まできちんと理解できた方々はどんな気持ちだったのでしょうか。
私の両親、義両親らは『周りの大人の反応から、とにかく戦争が終わったみたいだというのが分かってすごく嬉しかった』なんて言っていましたけど。
平成・令和になってからは、テレビを通じて頻繁に天皇陛下のお姿やお言葉に触れることができるようになりました。
自分がこの年齢になってみて深く感じ入るのは、天皇陛下を始めとする皇室の方々の自らを律し『私』をとことん無にするご努力は並大抵のことではないだろうということ。
様々な機会に発せられる【おことば】に触れると、その一言一句がよくよく考え抜かれ、これ以外にどのような言葉のチョイスもあり得ない…と思わされます。
先日のオリンピック、パラリンピックの開会式では、各組織委員会の会長・委員長、菅首相、小池都知事などと隣り合わせの席にいらした天皇陛下。
背筋を自然にスッとのばした姿勢、視線、表情…。画面を通じて感じるその佇まいの美しさや凛としたお姿を拝見しながら、彼らとは比べ物にならないわ(比べること自体失礼かもしれませんが)…と唸らされました。
テレビの画面越しにも、そのオーラというか醸し出す空気感が伝わってきて、皇室に生まれ育つということの重さを感じずにはいられません。
以前「知られざる皇室外交」という本を読んだことがありますが、すべての日本人が是非一度読むべきと思いました。
戦後間もない頃、昭和天皇の名代で当時の明仁皇太子(19歳ですよ!!!!)が欧州を訪問した話、その後の各国王室との交流。
恩を受けたら必ずそのお返しをする、その手法がとても機知に富んでいると言うかエレガントというか…。
しかもおじいさんの時代の交流まで遡っていたりするケースもある壮大な家族同士の交流に溜息が出ます。
一見さりげないようでありながら、世界中に対して大きなメッセージ力を持った政治抜き(のように見える)の皇室外交。
数年で交替してしまう総理大臣や大統領なんかには到底出来ないような外交を、世代を越えて脈々と続けているのです。
「我々の税金を使ってこんな贅沢なことをするなんて!」とか「世襲制は民主的でない!」とか、様々な理由で皇室制度に反対する声はありますが、このような舞台裏を知ったら『いやいやいや、僅かばかりの納税で申し訳ありませんが日本の平和のためにどうぞよろしくお願いします』と言いたくなります。
話は飛びましたが、太平洋戦争末期の昭和天皇のお心に想いを馳せて涙してしまったお話でした。
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