【日・米・中】エリート学生さん達の議論が興味深い




【マイケル・サンデルの白熱教室】、面白いねえ。

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が、パンデミック対策、国家の役割、民主主義、ジェンダーなど、簡単には答えの出せない現代社会の難問を3カ国の若者たちに問いかける! 参加するのは、日本(東京大学・慶応大学)アメリカ(ハーバード大学)、中国(清華大学・復旦大学)の名門大学に通う学生たち。全12回シリーズ。


今年に入ってから12回のシリーズが始まっているのを知らなくて第1回〜6回は見逃してしまったよ、残念。


前回(第7回)の再放送を偶然目にしたので、昨夜の第8回は見逃さないようにと番組予約。


前回と今回は民主主義について米・日・中のエリート大学の学生が議論を闘わせるのだけれど、こうもお国柄が出るのかと。


特に中国とアメリカの学生では結局のところ、民主主義とは、民主主義国家とは..という定義からして全く認識が違う。


西洋型民主主義を代表する国アメリカと民主主義風独裁国家の中国。


それぞれの国で生まれ育ち、その国ではかなりレベルの高い教育を受けて最高学府に身を置く彼らですから、血肉となった信念ともいえる強い主張があるのですよ。


に対し、教科書的優秀な意見を述べる日本の学生さんたちは良くいえばスマートだけれどなんだか子どもっぽいというか頼りない印象ね。


いずれにしても、彼らのスタンスや考え方はもちろん議論の姿勢も含めて国家のカラーそのものを表しているようで興味深かったです。


サンデル先生の上手なファシリテートによって、議論は「言論の自由」「複数政党制」「直接選挙」の3つに収斂されていくのだけれど、アメリカの学生が自国の現在の問題点を理解しつつも、民主主義の原則がどうあるべきかを論理的に述べていくのに対し、中国の学生はアメリカ型の問題点を起こさない自国のやり方が素晴らしく、これこそが民主主義のあるべき姿だと主張。


自国の現状ありきで「これぞ民主主義の正解」という発想にそら恐ろしくなってしまったほどです。


もちろん外国のTV番組で自国の批判なんて出来るはずがないお国ですから、本心では違うことを考えていても口にはできないのかもしれないけどね。


独裁国家ならではのメリットが今回のパンデミック対応のスピーディーさだったわけだけれど、これについてはアメリカ人学生も「優秀な独裁者であれば」と条件付きで認めていたのもまた興味深かったです。


独裁だろうが直接選挙だろうがプロセスはどうでもよくて、出来上がった法律が全国民のためになっているから自国のやり方が優れているという中国学生の主張に対し、検閲があり言論の自由のない国においてその法律が全ての国民に有用だなのだとどのように判断し意見を表明するのか? というアメリカ人学生の意見。


これに中国の学生たちがどのように反応するのかが気になったのですが、サンデル先生はそこから先へ議論をすすめることはせず、「民主主義は未完成のプロジェクトであり私たちの希望」と纏めて終了。


とても興味深い議論でした。


アメリカ人学生は話の組み立てが整然としているし、ポジションを明確にした上で筋の通った意見を展開できるんだなあ..と感心しちゃった。小さい頃から自分の意見を表明し、討論することに慣れているせいなのでしょうね。





ところで、番組を見ながらすごく気になったのが「ここに出演していた中国の学生達は天安門事件のことを知っているのか?」ということ。


彼らが生まれたのは2000年以降のはずだから、1989年の出来事は「昔の話」。彼の国ではその件は全くなかったことにされているそうですから、そのような出来事があったことすら知らなくても不思議ではないんだよね。


先週の【映像の世紀バタフライエフェクト】も、表向きは歌姫テレサ・テンさんの生涯だったけれどガッツリ中国の民主化がテーマ。今回の白熱教室も同様に、6月4日に向けてちょっと違う角度から問題提起的な番組作りをしてみたところがニクイね。GoodJob。





昨夜の放送分はNHKプラスでまだ見られますし、第1回〜第7回分はNHKオンデマンドで有料視聴が可能。


今シリーズの第2回「エリートたちよ 君の成功は努力の結果?それとも運?」や第5回「君たちは自分の国を信用している?」もすごく気になっています。1話分110円お支払いして見ちゃおうかしら〜ん。





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コメント

  1. グリコール・グリコ より:

    こんばんわ、LEE様。
    先ほど映像の世紀バタフライエフェクト『スターリンとプーチン』視聴したところです。
    録画し損ねたのがイタイ。。
    LEE様がトピックで挙げた白熱教室もたまたま歯磨きしていた時にチラ見しました。
    感情は横に置いておいて意見を述べるスキルをぜひ国会議員に学んでほしい。。。

    • LEE より:

      こんにちは、グリコ様

      「スターリン」なんて遠い昔の人物なのに、そこから現在のプーチンに繋がっているという…。
      静か〜に背筋がゾゾゾでした。
      前回は中国の民主化運動、今夜はヒトラー。NHKぐいぐいきてますね。

      白熱教室を見ていると、小さい頃から討論に慣れているってこういうことなのね..と思わされます。
      日本でも感情と切り分けて上手に意見に言える雰囲気が広まるとよいのに。
      国会中継は議論・討論の反面教師、子どもに見せたくない番組のひとつだよって思ってしまうくらい(^^;)。