今日は読書メモでお茶を濁します。
若者向けのちくまプリマー新書。
「人生がゲームかどうか」の答えは期待しないでね。【答えのない問題】を考える方法の指南本です。
元大学図書館長が在職時代から大学図書館のwebページに連載している「おすすめの一冊」をまとめた『18歳の読書論〜図書館長からのメッセージ〜』シリーズの6冊目だそうです。
まだ全部は読めていないのだけれど、紹介されている本はどれもこれも読んでみたくなるものばかり。
頭も心も柔らかなうちにこういう良書をたくさん読むのって大事だよな〜と思います。若い頃は遊びに忙しくて、本なんてからきし読まなかったのが悔やまれます。
残念なことに我が家の現役大学生も読書はからきしですよ。
こちらも若い人向けの読書案内。
現役予備校講師による「評論文読解のための読書案内」だそうです。
第1章がいきなり「表象とは何か?」
つまづきました。思いっきり。
第2章「国民国家と民主主義」
第3章「コロニアリズムの歴史を概観する」
第4章「声を奪われた人々の”声”」
と先へ進みほど興味の湧くタイトルが並んではいるのですが、パラパラっとした感じでは順番に読んだ方が良さそう。
紹介されているものも「評論文」ですからね、難しいです。
時間をかけて噛みしめるようにする読書って、なかなかできないんだなあ。毎日せかせか暮らしていると。
で、こういう読みやすいものに逃げちゃうの。
古代の繁栄都市「バビロン」を舞台にした寓話です。最初にアメリカで書かれたのは世界恐慌(1928年)の前だという超ロングセラー。
今でいう「マネーリテラシー」というところでしょうか、お金と幸福について庶民にもわかりやすい教訓が並んだイソップ童話みたいな感じ。
面白いなあと思ったのは、内容もさることながらこれが古代文明の実際の記録に基づいて作られたお話だということ。
図書館史で勉強した種々の記録媒体のひとつがこの粘土板。その記録のありようがとてつもない規模だったということが興味深く印象に残っていたので、おおお〜って感じよ。
その膨大な粘土板の中には売買契約書や借金の証文などお金にまつわる記録もたくさん残っていたそうです。
その記録を下敷きにした寓話が1926年頃のアメリカで大ベストセラーになり、その後長年に渡り読み継がれているとのこと。
投資界隈では会話の中にさらっとこの本の一節が出てくることが多くて気になる一冊でしたが、先日友人のマダムMが「バビロンの大富豪を読んだよ。今も昔も人間の欲って変わらないのね〜」なんて言っていたので、ようやく私も手に取ってみたというわけ。
いい歳をした大人にとっては特に新鮮なものではないけれど、時々は肝に銘じなおさなくては..と思わされる言葉がたくさん。投資するしないには関係なく、人生の早いうちに心得ておいた方が良いよねって内容でした。
幼いうちに漫画や絵本で触れるくらいが案外いいかもしれません。
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