読みたい読みたいと思いつつも、図書館ではっずーっと貸出中&予約待ちだった本。ぶらぶら書架を歩いていたら棚にいたので慌ててピックアップ。
ひところ原田マハさんにハマって、アート関係の小説を一気読みしたことがあったのね。
アートミステリーって呼ばれているみたいですね。史実に基づいたフィクションで、どこまでが本当でどこまでがマハさんの妄想なのかの境目がないところが面白い。
で、今回の小説も再びゴッボ。
ゴッホが自殺に使った?リボルバーを軸にゴーギャンとゴッホの関係が描かれています。
でも、ゴッホというよりゴーギャンのほうがメインなのかな。物語の中ではゴーギャンの愛したタヒチの女性がキーマン。
物語を進める人物はオークション界に身を置く人たちなので、私のような庶民には全く接点のない世界の裏側をチラ見できるのも面白かったです。
マハさん、「事実」部分の解説としての本も書かれています。小説を先に読むか解説から読むかは悩ましいところだけど。
うすうす気づいていたけれど、私は本は好きだけど文学ジャンルにはあまり興味がないんですよね。
マハさんの小説も面白いとは思うけど、お話の世界に入り込んで純粋に楽しめていないことに気づいたよ。
自分のブクログ本棚を振り返ってもNDC3類に圧倒的に偏っているし。
「本を読むのが好き」っていうと話題の小説などは全部読破してると思われがちなんだけど、まっっっっっったくそんなことはなくて恥ずかしくなっちゃう。
村上ハルキのどこが面白いのかさっぱりわからない…って白状しちゃおうかな。
過去に読んだもので「面白かったなあ〜」と思った数少ない小説は、松本清張の「日本の黒い霧」と山崎豊子の「沈まぬ太陽」くらいしか思いつかない。
「日本の黒い霧」も「沈まぬ太陽」も小説とはいえ、実際に起きた事故事件を詳細に取材して書き上げられた限りなくノンフィクションに近い作品。
昔っからそういうのが好きだったのか〜、ふふふ。
NDC9類(文学ジャンル)でもエッセイ・自伝・ルポルタージュは好きなんだけどね。
NHKスペシャルとかEテレの番組が大好きなので本も同じ括りなのかも。
「小説も読んでおかなくちゃ」的な気持ちがいつも心の奥底にあって、自分に合いそうなものを見つけては読むようにしているものの、娯楽として「面白かった〜」と思うだけで自分の好奇心を満たしてくれる意味での「面白かった(=興味深かった・学びになった)」と思うことがあまりないんですよ。
ただでさえ大量には読めない人なんだから探してまで読むことないのかな..と思ったりしています。
そろそろ、潔く「小説読めない人」宣言しちゃおうかな。
って言いつつも文豪の名作くらいは「教養として読めよ…」って思っちゃうのがなかなかツライところ。
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コメント
LEE様!
実はワタクシメも、、HM氏はまーったく頭に入らなかった人間です。
大学生の時友人がHキストでどハマりしていて、勧められて読んだものの、、、自分には向かなかった。。。
タイプ的にはもしかしたら一緒なのかもしれないです(あはは)。
原田マハさんはジム友さんから数冊お借りすることができました。
実際にゴッホが写生した場所まで出かけられた記述がありました。
未だにその場所や多分イーゼルを置いたであろう道などが残っているって凄いなぁ、、と変な方向で感心してしまいました。(だって日本ならスクラップ&ビルドで跡形もなくマンションとかになっていることが多いもんね)
たしかに教養として知っておくというのは大切なポイントではありますね。
ま、偏りがある本好きでもまぁいいのではなんて今は開き直っています。(笑)
こんばんは、グリコ様。
お仲間ですか〜、うれしいわ。
話題のベストセラーでも面白いと思えないことが多くて、私って人として大事なものが欠けているのかしら..などと思うこともしばしばです。
まあ、趣味なんて偏ってナンボかもしれませんわね、ほほほ。