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いろんな粘着テープがあるだけに。「よかれと思って」はNGよ。



昨日のNHK「あさイチ」は粘着テープの活用がテーマでした。

貼るだけでとても便利!進化を続ける粘着テープ▽暮らしに役立つ便利な粘着テープをホームセンターで発掘!▽水回りで活躍!防水のクリアテープ▽暗い場所で役立つ蓄光テープ▽家のモノがスッキリ!両面テープで“浮かせる収納”▽マスキングテープ活用術▽いまオシ!LIVE『超熟成!信州味噌』長野・松本市▽みんな!ゴハンだよ 石原洋子さ...


なるほど目からウロコの便利な使い方が紹介されていて楽しかったわ。



ただ、気になったのは。

「水回りで活躍!防水のクリアテープ」。


クリアテープの紹介の中で「本の修理にも使える」という言葉が出てきて、「げっっっ! そんなアナウンスやめて〜!」と思ったよ。


セロハンテープが良くないことは割と知られるようになってきたけれど、「このテープは大丈夫なのね」って勘違いする方が大量大発生するから不用意に言わないでほしいわNHKさん。。





早速「図書館の本には絶対貼らないで。自分の本だけにしてください」というコメントをNHKに送った方がいた模様。思わずガッツポーズです。


twitterでも見かけました。







この「クリアテープ」と思われるものでがっつり修理されてしまった学校図書館の本を前に「よよよ…」となることが何度あったことか。


透明で厚手のガッチリしたテープ。基材も粘着剤も超強力。


セロハンテープのような劣化の仕方はないのだけどテープ剥がしの溶剤使っても絶対に剥がれないの。




仮に、仮によ、テープの素材や厚みが図書館で使っている補修テープと同じであったとしても、さらに言えばキハラさんなどで売られている図書館御用達のテープを持っていたとしても、図書館の本に勝手に手出しをするのはご法度です。


どのような補修を施すかは館によっても本によっても違うから。


この先何十年も保存し続ける貴重な資料なのか、傷んだら買い換えがきくのか、利用される頻度、使われている用紙の種類、全体的な本の状態etc.etc….によって、スタッフさんが都度都度判断するのだよ。


テープ材を使わず糊だけで直すこともあるし、その糊だって合成糊を混ぜたものかデンプン糊100%か、糊の濃度も直す部位によって違ってくる。


デンプンのりと和紙を組み合わせたり、お手軽なページヘルパーでペタリだったり、本当にケースバイケース。


ページヘルパーのような図書修理用のテープであっても、ちょっとした力で破れてしまうような弱った状態の紙に使うと周囲の弱い部分に負担がかかり逆に傷める原因になることもあるため安易には使えません。


どのような方法で修理するのかの判断って本当に難しいのよ。




だ・か・ら!!!


紙が破れたりページが外れてしまったら、そのままの状態でスタッフさんに伝えましょう。


怒られることはないので慌ててテープ貼ったりしないでね。


そして「セロハンテープじゃなくて、このテープなら良いのよね〜」と善意で直す行為も、図書館の人にとっては超有難迷惑になってしまうってことが広く知られますように。






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