1970年代の作品ですが、このところ再び脚光を浴びている様子。
図書館に所蔵があったので地下書庫から出していただいて借りてきました。
2週間で読み終わらなさそうだったので、貸出延長しようとしたら予約者が何人もいて叶わず。ちょっと驚きました。
原田ひ香さんのコメントの影響なのかしらね。
文庫本の帯にもこのコメントが大きく紹介されています。
原田さんの「三千円の使い方」を読んだあとだったので「なるほど、こういうことか〜!」と納得。
むしろ「青い壺」をご存知だった方が、原田さんの作品に対して「ああ、あれのオマージュか..」と思ったことでしょうね。
「青い壺」を読んで引き込まれるのは、多分アラカンより上の世代の女性かもしれません。
昭和の奥様の感じとか、戦中戦後に学生時代を送った女学校同級生たちのその後の悲喜こもごもとか、かろうじて想像・理解できる私が還暦直前。
当時の女性の生き方、美術品に対する価値観、夫や息子に対する感情の持ち方など、アラフォー・アラサー世代にはピンとこない部分が多いかもしれませんが、私はとっても面白く読みましたよ。
出版から50年を経て女性の生き方・夫婦のあり方・社会の価値観も大きく変わった今、原田さんの「三千円の使い方」と意識的に読み比べてみるのも面白いかも。
50年前の流行小説が当時ものでちゃんと残っている我が街の図書館、ありがたいねえ。紙が劣化してまっ茶っ茶だったけどね(笑)。(読みたい方は新品の文庫本買ったほうが良いかも〜。)
オムニバス形式って一章づつ細切れに読めるのも、まとまった時間の取れない読者層にはありがたい。
年末年始の隙間時間に読むのにうってつけですわよ、奥様。
#読書記録
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