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コーヒーの思い出



地元で有名なSというコーヒー店があります。南米に自社の農園を持ち、今では都内にも直営店を持つコーヒー輸入販売会社です。


私が学生の頃(もう30年近く前です)の記憶では、常磐線K駅前のひょろ長いテナントビル内の喫茶店と、商店街から少し入ったところに豆を売る店舗があるだけでした。



学生のころ私のいた研究室には、毎日3時に飲むコーヒー資金用の貯金箱が置いてあり、メンバーがちょこっとづつ小銭を寄附するようになっていました。

時々先輩が『バイト代がはいったから~』と1000円札を気前良く入れてくれたりしたものです。普段は学内の生協で売っている一番安い缶入りの粉を買ってくるのですが、少し資金に余裕ができると、このSコーヒーの豆を買いに行くのです。

買いに行くと言ってもせいぜい100グラムか多くても200グラムなのですが、わざわざ隣町までコーヒー豆を買いに行くというのは学生にはかなり贅沢なことでした。4~5人で誰かの車に乗せてもらって『繰り出す』という感じだったのを覚えています。


商店街の通りから小さな路地を入っていくと倉庫兼焙煎工場のような建物があり、その隣に小さな店舗がありました。

入口を入ると左側には何種類もの豆が並んでいて、右側には小さなコーヒーテーブルがいくつか置いてありました。たしか喫茶店にもなっていたのだと思います。お店には品の良い年配のご婦人がいらしたのですが、社長の奥様だったのでしょうか。豆を注文すると必ずその場で入れたコーヒーを皆にサービスして下さってね。

少しの量しか買わないのに、いつも全員にふるまって下さってありがたいことでした。大勢でおしかけて迷惑な若者達でしたね。



それから間もなく、バブルの波にのるかのようにギャラリーを併設した立派な喫茶店が表通りに面して建てられ、あちらこちらに直営ショップが出来、豆を取り扱うレストランやパン屋さんも随分と目にするようになりました。

嬉しいような遠くに行ってしまってちょっと寂しいような気持ちになったのを覚えています。何というか、小さい頃を知っている近所の娘さんが女子アナになってテレビで活躍しているのを見るような気分。




先日、高校生になるうちの子にこの話をしたら、『ウソっ、Sって地元の店だったの?チェーン店(スタバとは言わないまでももう少しスケールの小さい….)だと思ってた!』とのたまうのを聞いて、逆にこちらがびっくり仰天しましたよ。

親が若い頃の話なんて子供にとっちゃ遠い遠い昔のことだものね。





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