毎月届けていただいている雑誌の中に、楽しみにしているコラムがあります。
ヨーロッパのエンデューロレースを追いかける日々をベースに、フォトグラファーであるTさんと奥様が毎月交代で文章を書いておられます。
フォトグラファーやライダーの視線で書かれることが多いTさん、生活者視線で暮らしの中の小さなことから話が広がっていく奥様のKさん。
おふたり異なる角度からの話を毎月交互に読んでいると、モータースポーツがヨーロッパの人々の中でどのような存在であるのか、私の中にふわっと立体的に浮かんでくるんです。
特に奥様Kさんのお話は、妻、母として共感できるものが私の中にあるのでしょうか、何度も読み返す事が多いです。
そのコラムの今月のタイトルが『一杯のコーヒーがもたらすパワー』でした。
『朝起きたらまずコーヒー』というのは我が家も同じ。
夫が『あ”っ(寝坊した!)』といいながら布団から出るなりでコーヒーミルを回しはじめるのが毎朝のお約束。
私は、レンジでチンした牛乳にインスタントコーヒーと砂糖をたっぷり入れて飲むのが何十年も前からの習慣なので、朝一番で飲むのは夫だけです。
子供達を送り出して掃除洗濯を済ませパソコンの前に座る頃になると、ちょいと一杯欲しいなあとなります。仕事時間にスライドしていくためのきっかけ作りのようなものなのでしょうか。
朝一番で夫が淹れた分は既になくなっているので、自分でミルをごりごり回すところからはじめます。豆の分量、やかんに入れる水の量、やかんの火を消すタイミング、すべてが一連の流れなので毎回ほぼ同じ味に入るのですが、たまにお湯を熱くしすぎて渋〜くなってしまうことも。二人の好みが多少違うので、同じ豆を使っているのに私が淹れるとあっさり味、夫が淹れるとヨーロッパ風のこってりした味になるのが不思議なところ。お湯の温度やお湯の注ぎかたが違うのでしょうね。
今月のKさんの話の中で、とても印象に残ったのが『取材旅の途中でトラブルに見舞われたとき、コーヒーを飲みながら落ち着きを取り戻し、難関にどう対処するかを考える』という言葉。万事休す!な状況に陥ったとき、全てを一旦放り出してコーヒー飲んでちょっと頭を冷やしてみる。自分に向かって『落ち着け落ち着け!』のおまじないみたいなものですかね。
何事もなかなかエンジンのかからない私にとっては、お尻に火をつける燃料としての方が重要な役割になっているかもしれませんが、いずれにしても日本茶や紅茶にはない特別なパワーをくれる存在であるのは確かです。
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