今年のムスメたちへのクリスマスプレゼントはどうしようかな〜。もちろん自分へもね。
なんてことを思いながら、過去の記録を読み返しています。
おととしの記録に「さすがに本に1万円って…」と思いながらオットのクリスマスプレゼントという口実を作ってこちらの本を買ったことが書いてあります。
高価だけど十分にそれだけの価値があるこの本ですが、先日ポケット版が発売されていることを知りました。
コンパクトな体裁に5千円を切る値段。素晴らしい〜! と思って眺めていたら、なんと現在品切れで重版中だそう。すごい人気なんだねえ。
私がフルサイズ版を購入した時も在庫がなくて、マーケットプレイスでものすごいプレミア値段になっていましたが、その後運良く再販されて定価で購入できてラッキーだったのよね。
【※ 昨夜のアップロード後、ポケット版について少し追記しました。】
ところで、このポケット版に関してAmazonレビューの中にちょっと気になる指摘があったので、手元の本を開いて確認してみました。
そのレビューから一部引用します。
ページをまたぐ図版が何件かあるのですが、本の構造上しょうがないとはいえ、これはちょっと酷かったですね。折り曲げて開いても上段の中央のイエス・キリストと下段の中央の神秘の子羊が全く見えません。。。
図156 フーベルトとヤンのファン・エイク兄弟 ヘント祭壇画
この図版、私の手元にある本では折り込みページになっていました。 三つ折りを横にパタパタっと開いて絵の全体を見渡すことができます。
イエス・キリストと神秘の子羊が横方向真ん中に配置されている絵です。
ポケット版では、この絵が見開きの左右に分割されて印刷・製本されているために、ちょうどノドのところで見切れてしまっているようです。
こりゃあ価値も半減、というか全く価値がないと思う人もいるかもしれませんね。
図版172 ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」、図版192 ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」も折り込みの横長図版でした。
どちらも絵の肝心な部分がちょうど中央部分に当たっているけれど、これもポケット版では見開き2ページのノドにかかって見切れているのかな? だとしたらかなりガッカリかも。
流石にネットの書店ではこれに気がつくことはできないので、レビューに書いてくださった方に感謝ですね。
文章が多い本なのでポケット版では文字もかなり小さくなってしまっているかと思います。
ただ、本の大きさはB5サイズ程度→新書判サイズ、重さは1800g→750gとグッとお手軽サイズになっていますね。
ページ数は668ページから1048ページへと増えているそう。用紙が薄くなっているので厚みはそこまで増えていないでしょうけれど。
この小さな判型で1,000ページ超えとなると、本の開き具合も悪いのかな..なんて想像してしますが。手で押さえていないとパタンと閉じる本ほどイライラさせられるものはないですから、これも気になる。
解説文は前半の薄い用紙のパートにまとめ、図版は用紙を変えた後半パートに全部まとめたそうなので、解説と図版を行ったり来たりする必要あり。そのためにしおりが2本付いているという配慮ですね。
そのあたりを織り込んで、廉価で軽くて手軽なポケット版にするか、値段も高くて重いオリジナル版を選ぶか。
美術館で鑑賞する際に持ち歩きたい、という使い方にするならポケット版一択だけど、家でコーヒー片手につらつらと開きたい、という使い方ならオリジナル版ですね。
懐に余裕があるなら両方持つという贅沢もあり。
選ぶ際に要注意の一冊だと思ったので、今日はそんな記事を書いてみました。Amazonを見る限りではオリジナル版は在庫ありですわよ、奥様っ。
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