報道や新聞のことを素人にも分かりやすく解説してくれる池上彰さんのジャーナリズム解説本。
前半は、朝日新聞の吉田調書&吉田証言誤報問題、そこから派生した池上さんの連載コーナー『新聞ななめ読み』連載中止事件を取り上げています。『記者とは?報道とは?』ということに関する導入的な感じでしょうか。
新聞各社の論調や公共放送について、批判あり擁護ありで、報道を受け取る私達が気をつけなくてはいけないことも盛りだくさんで、とても興味深く読めました。
中学生や高校生にぜひ読んでもらいたい一冊です。
こちらは片山杜秀さんに興味があってピックアップした本の中の1冊ですが、偶然にも池上さんが登場しています。
第一部として、慶応大学法学部教授の大石裕さんと池上彰さんの対論。
第二部は、大石裕さんを含む慶応大学部法学部の先生方の座談会。
第一部の内容は『池上彰に聞く どうなってるの? ニッポンの新聞』と内容がほぼ同じでしたよ。
第二部は、全員が慶応の教授陣とあって、激論を戦わすというよりは皆で現状を確認し合っているだけのような印象でした。
もちろん『なるほどな〜』というお話が大変多く、特に歴史的なことをふまえて現状を語られているような部分については、とても勉強になります。
報道各社の姿勢だの思惑だのいろいろあるのかもしれませんが、私達一般人は、報道からしか情報を得ることはできないわけで、事実を事実としてとにかく正確に伝えてもらいたいよね〜と願わずにはいられませんね。