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自営業妻もラクじゃない

夫の事業を手伝うようになってかれこれ20年が過ぎようとしています。

大学を卒業してから結婚後3年めくらいまでは、地元の企業で会社員をしていました。大きな会社だったので産休・育休制度もしっかりしてはいたのですが、子どもを保育園に預けながら男性と同じ土俵で仕事をする自信はなかったので、上の子の出産を機に迷いなく退職しました。

オットの事業の経営状況など全く知らずにスパッと会社を辞めてしまったのですが、今思うとあの状況でよく生活できていたなあ…と冷汗もの。

狭い借家が自宅兼事務所兼作業場。慣れないソフトウエアで印刷用のデータを作ったり、銀行・役所・顧客への納品・現場仕事もこなしながら帳簿を付け、年度末には確定申告をするようにもなりました。経理のド素人だった当時は帳簿といっても収入と経費をExcelに入力するだけの簡単なもので、お小遣い帳とか家計簿のレベル。



そんな状態で7〜8年経った頃、たまたま税務調査が入りました。申告の記入ミスで3回ぐらい修正申告をしたものだから、税務署が『なんじゃここは、ちゃんと経理やってるのか!?』と思ったようです。

来訪された税務署の方に帳簿(らしきものですね、当時の状態では)を提出しチェックを受けたところ、とりたてて問題はなく、無知から起きているミスを何件か指摘されただけで済んだのでホッとしたのを覚えています。

そのときに職員の方が『奥さん、これだけちゃんと記録をつけているなら青色申告にした方がいいよ。青色申告控除があるし、家族に専従者給与といって給料を出せるよ。』と言って下さいました。

申請書を出すことや記入する帳簿のことなど詳しく教えていただいたので、パソコンで管理できる青色申告用のソフトを導入し、個人事業主向けの指南本を買ってきて猛勉強。簿記の仕組みがわかると帳簿つけも苦でなくなり、せっかく勉強したのだからと日商簿記3級も取得。


今では事業の申告(オットの確定申告ですね)と消費税の申告、加えて昨年からは専従者である私自身もアルバイト収入を得るようになったので自分の確定申告もするようになりました。

年間を通して帳簿をきちんと付けているつもりでも、確定申告前には内訳書や貸借対照表等にミスがないかチェックし、保険料の控除やら支払調書をそろえたりと年に一度の仕事が生じるので2月下旬から3月上旬はやはり憂鬱なものです。

数年前までは、申告書作成ソフトで計算した結果を、申告用紙に手で書き写すスタイルでした。昨年からは国税庁のHPからオンラインで税額の計算するようにしたので、控除項目の計算方法や記入場所に悩むこともなく、細かい文字を手書き記入したり誤字の訂正に『ギャー!』となったりすることも減り本当にラクになりました。



今年もe-Taxのコーナーから添付用の決算書類と申告書を作成。無事プリントアウトし税務署に郵送終了!!

提出してホッとしたと思ったら、なんと今頃になって報酬の支払調書を送ってきた取引先が。毎年必ず発注のある会社ではないので、私もうっかりしていたのだけれどね…。こちらが気が付いていなくても、たいていは2月の申告受付が始まる前に送ってきてくれるんだけどなあ。

申告のことなどすっかり頭から吹き飛んだ今頃になって書き直すのは面倒だけれど、源泉徴収されている分を差し引けないのはなんとも悔しい!。

しかたがないので、保存してあった提出済データを再度読み込ませて該当箇所修正し再プリント。欄外に赤文字で『訂正申告』と大きく書き、修正前の提出日と税額も記入。再度郵送しました。

これでやっと肩の荷が下りました。