読書メモを書いてから返却しようと思っているうちに返却期限が来てしまうことが多くて困っています。
急いでメモを書いて、今から図書館に返しに行って来ます!
【1】勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)
このような本を手にとるような子どもさんにはそもそも必要ないと思いますが….。
内容は素晴らしいので、子どもの成績に悩む親が読む本という感じでしょうかね。というか親にしてみれば『そんなこと分かってるわ〜!』ということばかり。自分の経験から良いと思ってくれることを、心理学的に裏付けてくれている内容でした。
ところでこの本、書評で見て気になり図書館にリクエスト予約したものですが表紙を見てみてあらびっくり。上の子の大学入試の時に小論文の参考図書として借りたことがあったのでした。子どもの学習感に関するテーマで書くためだったような気がします。
聞くところによると、心理学科を志す高校生や大学で心理学を学ぶ初学者の入門書として知られている一冊だそうです。
【2】 学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方
著者は日本語研究で博士課程まで進まれたお笑い芸人サンキュータツオさん。
以前に読んだ『ヘンな論文』を読んだ時はあまり面白いと思わなかったのですが、こちらはさすがにご自分の専門分野ということでディープで笑える辞書解説がとても面白かったです。
11冊の代表的な国語辞典を男性キャラクターにたとえて解説している部分は若者ウケを狙った感じでご愛嬌。
面白かったのはその中の1冊『基礎日本語辞典』の紹介コーナー。サンキューさんがこの辞典をどれほど愛しているかが十分すぎるほど伝わる文章に加え、これを編まれた森田良行先生との対談がとても興味深いものでした。
『ことばというものは、客観的な存在ではなくて、そのとき、そのものを、その文脈のなかでどうとらえて表現しているかという、人間の心の捉え方の問題だから。』
このような考え方で作られた国語辞典がどのようなものか「読んで」みたいのですが、近所の図書館には置いてない模様。
買うにはちょっと高いしなあ…。
【3】「やさしさ」過剰社会 人を傷つけてはいけないのか
ほんとうの優しさってなに?と思うことの多い今日この頃。
『傷つくこと、傷つけること』を恐れ過ぎて、当たり障りのないうわべだけの人間関係しか築けない世の中もなんだか寂しいと思うのですが、自分の基準だけで『優しく』しても相手にそれが伝わらなければ意味がないし….、と感じることが最近多くてつい手が伸びた一冊です。。
著者は心理学博士の柄本博明氏。プロフィールを見るとキャッチーなタイトルの新書を多く出されている先生のようですね。
最近の若者が良く口にする『やさしさ』やSNSに代表されるネットの影響について最近の『やさしさ事情』がとてもわかりやすく語られていきます。
最後に「偽物のやさしさに騙されないために」という章があるのですが、そのなかで『ほんとうのやさしさは自他への厳しさを伴う』という言葉が端的で分かりやすいと感じました。その人のことを思って厳しいことを言わなければならないときには、自分への厳しさも伴なうのだということ。
自分がダラダラしているのに、子供たちにだけ『メリハリつけて勉強しなさい!』といってもダメよねえ…と反省。へへへ。