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モノを通して人様の人生を垣間みる【読書メモ】


朝日新聞のウェブマガジン「&w」で『東京の台所』という連載を担当している大平一枝さんの本。月に2〜3回更新されるこの連載が好きでいつも楽しみにしているのです。毎回市井の様々な人たちの台所を取材し、そこから見えてくる『男女の生き方』が綴られているわけですが、こちらの著作もモノとヒトの関わりを見つめたもの。

19人のトップランナーたちの『宝物』をきっかけに、その人が苦難を乗り越えたエピソードや価値観などを引き出していきます。それぞれのインタビューの最後に『心のひきだし』といページを設け、その人が生きる中で大切にしている価値観が3つづつにまとめられています。

登場するのは、児童文学作家の松岡享子さん、家事評論家の吉澤久子さん、漫画家の蛭子能収さん等19人。

他人から見たらどうということのない『モノ』だけれど、その背景にある時代性やその人に起こった苦難、喜び、そして人生で何を大事にして生きてきたのかということが大平さんの取材によって巧みに引き出されていて、とても興味深く読むことができました。


自分の『宝物』は何だろう?と考えてみると、人生の転機になったものとか思い出深いものなどいくつか思い浮かべることはできても、これといったものをあげることはなかなかできませんでした。まだまだ人生を真剣に生きてないぞってことなんでしょうかね。もう少し年をとったらまた考えてみようかな。



そういえば、冒頭に書いた『東京の台所』は書籍化されているのですね、WEBとは写真と文章のバランスがだいぶ異なるようなので、改めて読んでみたいような気がします。