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学校図書館のカリスマ司書【読書メモ】

本を通して高校生が図書館司書に語る胸のうちを文字にしたものです。YAコーナーに置いてあった本ですが、大人なってしまった人の方が楽しめるかも。

舞台である札幌南高校というのは、かつての旧制中学で地域の勉強熱心な子どもたちが集まる道内一の進学校。生徒の自主性を重んじ制服もない自由な校風。

私の住む地域にも同じような学校があるので、そこの生徒たちを思い浮かべながら読むと彼らの様子がありありと浮かんできます。13人の主人公それぞれの個性がとてもよく引き出されていて、図書館司書の子どもたちを見る目の暖かさと深さが本当に素晴らしいです。

文章自体は司書の先生が書いたものですが、生徒自身の語った言葉を丹念に拾い、一人一人の個性がとても光っています。

大人でも子どもでもないほんの数年間、軟らかいのに鋭い感受性を持ち、もの凄い勢いで成長する思考力をフル回転させながら生きている高校生たち。その貴重な時期の本との出会いは彼らのその後の人生に大きな影響を与えるのだなあと感じさせられます。

また、つかず離れず彼らに寄り添う司書の成田先生がまた素晴らしいんです。こんな司書さんがいる学校がうらやましい!!

….翻って私の住む自治体はといえば、県内で最も人口の多いしかもい県庁所在地だというのに公立小中学校に司書が一人も配置されていないんです。これってどういうこと!?と怒りすら込み上げてきますよ。

最後に司書の成田先生のプロフィールを読んで納得。いくつもの高校の図書館司書を長い間されていて、その間北欧の学校図書館視察団にも参加されています。学校図書館やそこで働く司書に関する本も何冊か出されています。


ここで『サービス演習』で学んだばかりのことを使ってみようと思い、成田康子先生が書かれたものを探すプロセスを記録してみました。



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【調査内容】
「成田康子」という人の書いた図書館関係の資料にはどのようなものがあるか知りたい

【使用ツール】
(1) NDLサーチ http://iss.ndl.go.jp/
(2) CiNii Articles http://ci.nii.ac.jp/

【プロセス】
● NDLサーチ(1)を用いて『成田康子』で著者名検索。
● 同性同名著者が書いた看護関係の資料が141件ヒット。目的の著者による図書の詳細情報を開き、著者標目で絞ると本が3冊出版されていることがわかった。
『高校図書館デイズ」
『みんなでつくろう学校図書館』
『高校図書館―― 生徒がつくる、司書がはぐくむ』
3冊とも『高校図書館デイズ」のプロフィール欄に紹介してあるもの。
● 「著者標目」を使うと雑誌記事・論文がはじかれてしまうので、最初の検索結果に戻り『記事・論文』に絞り込むと136件ヒット。看護関係の「成田康子」の資料もともに表示されている。
● 次にタイトルの検索窓に「not 看護」を入れてNOT検索をしたところ126件に絞られるが、タイトルに「看護」を含まないけれど内容的に看護関係のものも拾ってしまう。
● そこでCiNii(2)を用いて、著者『成田康子』で検索。143件ヒット。
● NDLサーチによる検索と同様、看護関係の「成田康子」による資料を含んでいる。次にキーワードに「図書」と入れ絞り込んだところ看護関係のものは除外された。
● これらの検索結果の中に『高校図書館デイズ」のプロフィール欄に紹介してある『北欧に見る学校図書館の活用』という本が出てこなかったので、NDLサーチ(1)を用いて『北欧に見る学校図書館の活用』でタイトル検索したところ表示された。詳細情報に著者の情報が入っていないため。最初のプロセスでは見つけることが出来なかったようである。

【回答】
<図書>
『みんなでつくろう学校図書館』成田康子,岩波書店,2012
『高校図書館―― 生徒がつくる、司書がはぐくむ』成田康子,みすず書房,2013
『高校図書館デイズ」成田康子,ちくま書房,2017
『北欧に見る学校図書館の活用』全国学校図書館協議会北欧学校図書館研究視察団編,全国学校図書館協議会,2007
<記事・論文等>
『出版ニュース』という雑誌に、長期にわたり連載を持っていたようである。他にも『学校図書館』という雑誌の特集号などに名前を見つけることができた。

以上
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探すのは簡単だけど、プロセスをまとめて文字にしていたらとっても時間かかっちゃいました
あ〜〜〜〜、疲れた。