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こどもたちに音楽文化を手渡すのに、こんなこと必要ですか?

楽器教室から著作権料を徴収しようというJASRAC。

資料を読むと、標的はヤマハや河合楽器の音楽教室ですね。

派手な宣伝活動で全国に拠点を持つ大手音楽教室ヤマハ。JASRACが目の敵にするほど最近の音楽をたくさん使っているのでしょうか。

JASRACのwebサイトを見ると、蒼々たる顔ぶれの方々が『著作権を守ってもらわないと私達生活できないの』と訴えていらっしゃいます

『子供達と未来に音楽と文化のバトンを渡すという事、冷静に考えてください。』千住明さん

『音楽を創る私たちは、音楽を演奏し聞いてくださるたくさんの方々と共に、大切な音楽文化を育んでいきたいと願っています。』小六 禮次郎さん

『将来、作詞家、作曲家を目指す若者が、安心してその職に就き生活していけるよう、著作権が正しく守られる世の中になってほしいと願っています。』渡辺 俊幸さん


これらののコメントは著作権一般について訴えているのだと思いますが、このwebページの配置だと、まるで音楽教室に通う生徒たちが作り手の権利をないがしろにしているかのように読めてしまいますね。

著名な音楽家のコメントをJASRACが良いように使っているんでしょうね。ちょっとイヤな感じ。組織としてのJASRACが嫌われるのがこういうところなんだろうなあ。

だいたい音楽を愛する人間ならそんなこと重々承知しているはず。だからこそコピーではなくて高い楽譜を買っているし、演奏の参考にするためにCDも買っていますよ。まともな人ならば。

それだけでは足りないとでも言うのでしょうか。音楽教室への権料徴収が子どもたちへ音楽と文化のバトンを渡すのに必要なの?まったく逆のことをしているのではないかしら。

先生が生徒に模範演奏をしてみせるのが公衆に対する演奏活動だなんて馬鹿げていると思います。

全国の音楽教室がクラシックしか教材に使わないとしたら?JASRACに支払った権料は誰に分配されるの?JASRACの利益としてプールされるのかしら?。

『守る会』では裁判も起こしていますが2018年1月の徴収開始までに決着はつかないでしょうから、いっそ権料の発生しないクラシックや童謡などだけを教材にしたレッスンで抵抗してみたらどうでしょう。

そうなるとJASRACが管理する楽曲の楽譜・CDの売上が落ちて、逆に著作権所有者の収入が減っちゃうと思いますけどね。


このJASRACの動きに対して、ヤマハをはじめとする大手楽器店やピアノ指導者協会(PTNA)などの団体が『音楽教育を守る会』を発足させ活動を行っています。

JASRACの信託者である作曲家でさえもこの方針に反対している先生方がいらっしゃるというのに、一体全体どういうことなんでしょう….。




オンラインでの署名活動も展開されてます。