図書館の本には透明の粘着フィルム(通称ブッカー)が貼付けられており、大勢の人が扱うことによる汚れや傷みから本が守られています。
ところがこのフィルム、結構なお値段するんですよね。
そのために予算が厳しい我が市の公立の学校図書館ではフィルムがかけてありません。私がボランティアに入っている小学校ももちろんかかっていません。
ですから、絵本にもともとかかっているカバー(ジャケット)はビリビリに破れ、ちょっと古い本は背の上部や本の角がどれもこれもボロボロ。
ところが今年度の予算で、一部の本にフィルムをかけることができるようになったのです。
支援員さんの判断でチョイスされた本に順次ブッカーをかけていきます。そのお手伝いができるようにと、私も昨年の秋にやり方を教えていたきました。
もともとかかっているカバーごと本をくるんでしまうオーソドックスな方法は、何冊かやっているうちに慣れてくるもので、ある程度出来るようになってきました。
ネットでも結構ブッカーの掛け方の動画などがアップされているので、いろいろと勉強することができますが、ちょっと困るのは特殊な装備が必要な場合。
ちなみに、分類ラベルやバーコード貼ったり、蔵書印の押印、ブッカーをかけたり、付録がなくならないようポケットをつけたり、仕掛け絵本の壊れそうな部分を予め補強したりといった、本を棚に出す前にする諸作業のことを装備といいます。こちらが参考になります
例えば、表紙を開いてすぐのところに大事な情報が書いてある本がありますよね。迷路やクイズ、なぞって何かの型紙にできるような図面(?)とか。
そのようなとき、カバーごとまるっとフィルムを貼ってしまうと本体に近い側は見えるけど表紙裏はカバーの袖に隠れてしまいます。
ですからそのような本のカバーの袖は表紙に貼付けずびらびらさせたままにするなど、ブッカーの掛け方も本によってちょっとずつ異なるのです。
このようなちょっと変わった形態の本の装備方法は、図書館の方がそれぞれ独自の工夫をされているのでしょうか、ネット検索してもあまり出てきません。
ですから、たまに図書館でそのような本に出会うとついつい細かいところまでチェックしてしまいます。
ちょうど先日借りた本が、カバー裏が型紙になっているタイプのものでカバーをベローンと外して裏側を見ることはできるのですが、本体から完全に取れてしまうことのないように工夫されていたので、備忘録としてここに残しておきます。
表紙側のカバー袖
表紙側カバー袖の裏側
裏表紙側カバー袖
カバー裏(型紙になっている)の背にあたる部分
カバーを外して裏(型紙の部分)面を広げたところ
カバーをもとに戻した状態
隅々まで丁寧にフィルムが貼られていて、とても参考になりました。
毎日毎日このような作業をしている図書館員さん(はたまたTRC社員?)がいるんですね〜、尊敬!!
図書館
司書
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